<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
心地よい「距離感」を見極める!
“セミセルフ”形式のおもてなし
喫茶スペース車力
店長
吉村 花純 さん
Profile
学生時代、陸上選手として活動しつつ、管理栄養士の資格を取得。調剤薬局で栄養指導を担当した後、オンライン健康相談サービスに転職。仕事がリモート中心で在宅勤務が続くなか、「外で人と会う仕事がしたい」と強く思うようになり、カフェ巡りが趣味であることから、カフェへの転職を決め、現在に至る。
秋葉原駅から徒歩1分。大通りの喧騒より一軒入ったところに「喫茶スペース車力」はある。
“セミセルフ”がコンセプトの同店は、今年4月にオープンした。入店すると、まず券売機がある。パーティションで区切られた“半個室”も、喫茶店では珍しいスタイル。
店長の吉村花純さんは、「接客方針は“きばらず、押し付けず、痒い所に手が届く”を意識して、お客様に寄り添うことを目指しています」と説明。意識するのは、顧客との“間(ま)”だ。
店の「色」を押し付けず、それでいて常に暖かく見守る接客を実践する。吉村さんの絶妙なバランス感覚が、同店の独特なサービスを成り立たせている。