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2019年6月号 <連載/実践>

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実践

チャットボット構築のトリセツ:第2回

現実と想定のギャップを埋める
“教育”と“社内の期待値”の制御

向川啓太

「アバター(分身)」と表現されることもあるチャットボットは、コンタクトセンターにおいては「オペレータの分身」といえる。オペレータの代わりに24時間365日、休むことなく対応できるが、分身と呼べる水準で機能するには、新人オペレータと同様に「教育」が必要だ。想定する導入効果を得るための「教育プロセス」と、正しい想定で評価するための「期待値のコントロール」について解説する。

 

いまさら聞けない『失敗しない求人方法』:第16回

応募受付〜面接の極意(4)
モチベーション向上させる惹きつけのテクニック

神宅謙一郎

面接の極意、4回目。今回は、面接の時間を使った『惹きつけ』のテクニックを紹介する。面接を『応募者の見極め』の場としてだけ使うのは、とてももったいない。面接時間の使い方次第で、入社後のモチベーションを高めることが可能だ。求職者の面接に関するアンケート結果も踏まえながら、理想的な面接時間の使い方について解説する。

 

心技体を磨く!「選ばれる職場」の人材育成術:第1回(新連載)

できない人を、できる人に育てる
部下の成長を支える「心」のあり方

和泉祐子

採用難にあえぐ一方で「できない人」を切り捨てるセンターはいまだ少なくない。「できない人をできる人に育てる」には、上司が部下の成長を支える“縁の下の力持ち”となる必要がある。本連載では、20年にわたるセンター運営経験から編み出した育成理論・方法論を、「心・技・体」の3つに分けて紹介する。第1回は、「心=純粋に相手の成長を願う気持ち」の持ち方を解説する。


2019年6月号 <連載/戦略>

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戦略

「アフター2020」に必要なセンター長のスキル:第3回

システム導入は「目的」ではなく「手段」
“ITは専門外”という意識を払しょくしよう

菊池正倫

PC操作は苦手だが、部下の面倒見がよく、クレーム対応はお手の物──従来のセンター長はこうした人物像で描けることが少なくなかった。しかし、これからは「テクノロジーに強いこと」がセンター長の必須条件となる。ITなくしてセンターは運営できない。AIをベースにテクノロジーが高度化するなか、課題や目的に見合ったシステムの選定には、ITの広い知識が不可欠だ。


2019年6月号 <サービスのプロに聞く>

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hitomi さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

居心地良いサードプレイスは密接な交流から
求心的なリーダーシップで輪を広げる

人狼HOUSE
渋谷本店 店長
ふなこ さん

Profile

一緒に人狼ゲームをプレイしていた仲間(現オーナークマ)が、誰でもいつでも気軽に人狼ゲームが出来る場所を作りたいという目標を持っており、人狼HOUSEの創業当初からスタッフとして協力してきた。店長兼ゲームマスターであり、店内でゲームの進行役や解説を行っている。

 嘘をついたり、見破ったり──こうした非日常を楽しめる、「人狼ゲーム」。「村人」「人狼」の各陣営に分かれ、議論による多数決で負けたプレイヤーを追放し、最後に生き残った陣営が勝つというものだ。議論の進め方や掛け違い、「嘘」「ハッタリ」や「言葉尻」ひとつで戦局が左右される、「言葉」を武器にして闘うコミュニケーションゲームである。

 人狼HOUSE渋谷本店の店長兼ゲームマスター(以下、GM)のふなこさんは、持ち前の明るさと学級委員長のようなリーダーシップで、店舗に集まる多くの顧客(プレイヤー)に慕われている。

人狼ゲームは、複数のプレイヤーと進行役が必要になるが、人狼HOUSEでは1人で来店してもプレイできる。

 ストレスフルな現代社会においては、自宅や職場(学校)で見せる顔とは異なる自分になれる、“第3の居場所”を持ちたいという人も少なくない。1人で来店するプレイヤーにとって、人狼HOUSEはそうした「サードプレイス」の役割を果たしている。

 1人で来店した場合でもすぐにゲームを開始できるようにするためには、店内に多くのプレイヤーが“常駐”していることが不可欠だ。ふなこさんは、「“家”のような居心地を作る」ことで、常に多くのプレイヤーが集まる環境を整えてきた。「1人ひとりの名前や人柄、ゲームプレイの特徴を覚え、丁寧にコミュニケーションをとることを心掛けています」とその秘訣を明かす。また、他プレイヤーとの交流を促すこともある。プレイヤーとGMの間にも交流が生まれ、サークルのようなコミュニティに発展する。結果、人が人を呼び、常にプレイヤーが絶えない環境が醸成されている。

 人狼ゲームにおいては、議論が白熱化してプレイヤー同士が衝突した結果、人間関係にまで影響をおよぼすこともある。

 「GMは戦局について介入するべきではありませんが、すべてのプレイヤーが快適に過ごせるよう、マナーに関しては口を出すことがあります」と話すふなこさんは、ゲーム中のプレイヤーの発言すべてに耳を澄まし、不快感を感じるような態度をとるプレイヤーがいると判断した場合は、ゲームの一時停止を呼びかけることもある。

 また、発言するプレイヤーが偏らないよう、あまり話せていないプレイヤーの発言を促したり、他のプレイヤーの話を聞いていないプレイヤーがいるときには傾聴を促すこともある。寄り添うだけではなく、リーダーシップも発揮するふなこさんに信頼を寄せて通い続けるプレイヤーは数多い。

 コールセンターに限らず、ほぼすべての職場はコミュニケーションが欠かせない。世代間の隔絶が問題視されるいま、こうした「他人と関わるゲーム」に興じる、あるいはその達人に学ぶこともリーダーになるためには必要なのかもしれない。

2019年6月号 <ソリューション&サービス>

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ソリューション & サービス

<コーナー解説>
ITソリューションの導入に関し、背景や動機、選定要素と運用ポイントを聞く事例記事です。

オンライン商談ツール

「顧客化」までのプロセスを可視化する
“Sales Tech”が実現する営業・接客改革

営業職不足、働き方改革を背景に“訪問しない営業(インサイドセールス)”が注目されている。これを支援するのがオンライン商談ツールだ。ブラックボックス化しやすい営業プロセスを可視化するとともに、サポート、人事などさまざまな部署でコミュニケーション改革を促すソリューションの機能を検証する。

 パソコンにWebカメラの搭載が当然となり、自席にいながらテレビ・Web電話で商談やサポートを行う──。デジタル機器やネットワーク技術の進化・普及により、ビジネスコミュニケーションの手段が変化している。コールセンターにおいては「顔の見える接客」や「動画を使ったカスタマーサポート」など、BtoCの領域で新たな試みに取り組む企業が増えつつある。一方、BtoBの分野においても、訪問しない営業──インサイドセールスが注目されはじめている。

 インサイドセールスとは、電話・メールなどのコミュニケーションツールを使い、非対面で商談してナーチャリングし、案件化すれば実際の営業(フィールドセールス)に引き継ぐ、あるいは非対面のままクロージングさせる「内勤型営業」を指す。こうした営業スタイルは以前から存在するが、国内においては“営業は足で稼ぐ”という文化が根強く、広く普及するには至らなかった。しかし、近年の労働人口減少に伴う人手不足や、政府が主導する“働き方改革”を受けて、トップダウンでインサイドセールスの導入を本格的に検討する企業もある。

 これを後押しし支援するのがオンライン商談ツールだ。従来の電話・メールだけでは商品・サービスの説明など、商談がクローズに至るまでに限界があったが、手軽に利用できるデジタルツールの登場で、Web上で動画・音声・資料共有などの機能を活用できるようになった。これを駆使することで、リモート営業のスタイルが変革している。さらに、こうしたツールはカスタマーサポートの効率化、社内コミュニケーションの活性化などにも利用されはじめている。

記事内で取り上げているベンダー(掲載順)

ベルフェイス「bellFace」
ネオラボ「Calling」
イズム「Mee2box」

2019年6月号 <センター探訪>

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センター探訪

広々とした執務スペース

執務室の壁に投影できるプロジェクタ

執務室の壁に投影できるプロジェクタ

執務室の壁に投影できるプロジェクタ

さくらインターネット

梅田に“気軽に立ち寄れる”CSを展開
「電話するほどでもない疑問」を聞き出す

 レンタルサーバーを提供しているさくらインターネットは、手厚いサービスで利用継続を促す“サブスクリプションモデルのカスタマーサポート”を実践中だ。サポートセンターに問い合わせることが多い初心者ユーザーに対するオンボーディング(導入支援)の充実が利用継続のカギを握るとし、昨年からサポート体制を強化している。

 例えば、希望するユーザーに対してはハイスキルのオペレータを指名できる「指名サポート」を開始。二次対応が発生した際の“重複説明”を省くことでより高い付加価値を提供している。

 さらに、オフィスエントランスの一角をカフェ風にレイアウトし、素朴な疑問もカジュアルに聞ける対面サポート「まりなカフェ」を展開している。

 「お客様がどこでつまづくのか、どのようなことに困っているのか、非対面チャネルのサポートセンターではなかなか聞き出せない使い方や感想を聞けるので、サービスの改善につながっています」(カスタマーリレーション本部カスタマーエンゲージメント部の大西 圭一氏)

 サブスクリプションモデルは、カスタマーサポート部門だけでなく、全社が顧客に向き合うことではじめて成立する──同社ではこの考えのもと、サポートを通じて集めたVOC(顧客の声)を開発や営業に連携し、「全社でカスタマーサクセスに取り組む」方針を打ち出している。そこで社内コミュニケーションが活性化するよう、休憩室やミーティングルームを充実。オフィスエントランスを兼ねたエリアでは、飲み会やボードゲーム大会なども開催する。気軽にアイデアを出し合える環境作りで、より使いやすいサービスの提供を目指している。

お酒を酌み交わしながら社員がカスタマーサクセスについて議論できるバーカウンター

お酒を酌み交わしながら社員がカスタマーサクセスについて議論できるバーカウンター

対面サポートを行うミーティングルームはカフェのような雰囲気

対面サポートを行うミーティングルームはカフェのような雰囲気

社員間の交流を促すボードゲーム

社員間の交流を促すボードゲーム

大阪を一望しながら考え事に集中できる休憩スポット

大阪を一望しながら考え事に集中できる休憩スポット

2019年6月号 <わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす>

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わたちゃん

カスタマーサクセスは本質を理解して取り組もう

ISラボ 代表 渡部弘毅

 コンサルティングで支援しているお客様が出世することに大きな喜びを感じる、わたちゃんです。ご支援するクライアントの業績が上がると、より達成感を感じます。

 SaaSなどのサブスクリプションモデルのクラウドサービスを提供している企業を中心に、「カスタマーサクセス」というキーワードが盛んに使われるようになりました。また、「カスタマーサクセスマネージャー」という職種がシリコンバレーあたりでは花形職種になっているようです。

 こうした考えや職種が登場した背景には、従来の売り切り型ビジネスモデルと違い、サブスクリプションモデルでは離反防止が収益上、最も重要成功要因であり、従来のアフターサービスという域を超えた離反防止を目的とした活動を展開していこうという考えがあります。いわばロイヤルティ向上活動の一環と言えるでしょう。そんな中で、SaaS事業者にとっての本質的な離反防止策とは、SaaSを使っていただいている企業が機能を十分に使いこなして、その顧客の事業価値の向上を支援することです。すなわち顧客の成功を支援する──よってカスタマーサクセスという言葉に、その行動や理念が集約されてきました。

 そして、カスタマーサクセスを実行するには、従来のカスタマーサポートのようにインバウンド対応でお客様のお困りごとを解決するだけではなく、能動的にSaaSの使い方を提案し、使いこなすための技術視点やコンサルテーションを実施する部隊を作ることが重要で、その役職がカスタマーサクセスマネージャーということになります。結果的に、お客様が成功(サクセス)し、SaaSの離反率低減やリピート率向上など、アップセルが奏功して収益貢献できるという考えです。

 しかしながら、こうした素晴らしい考えも、間違った解釈で導入されるケースが見られます。収益面の目標である離反率低減やリピート率、アップセルというKPIや、能動的にお客様に対応するという言葉だけにとらわれてしまい、カスタマーサポート部隊をリテンション営業部隊に変更してしまう事例です。結果、今までの「応答時間」や「満足度」といったサービス品質のKPIが消え去り、「提案率」「オーダー率」「アップセル率」といった営業系指標が多くを占めるようになります。これでは「カスタマーサクセス」ではなく「自社のサクセス」だけを狙った押し売り営業部隊の強化にすぎません。結果、カスタマサポートの品質が下がり、離反率が上がることが予想できます。

 最近ではSaaSベンダーだけでなくコンシューマ相手のビジネスでもカスタマーサクセスというワードが使われ始めていますが、本質を見極めた導入や組織作りに注意が必要です。

 ということで、わがコンサルビジネスにおいても、しっかりとカスタマーサクセスの意義を定義してお客様の成功の結果、自分の事業の成功もあるということを肝に銘じたいと思います。

図 カスタマーサクセスを実現する組織運営とは

図 カスタマーサクセスを実現する組織運営とは

(出典:「カスタマーサクセス」英知出版)

2019年6月号 <連載/コラム>

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コラム

市界良好:第86回

残る証拠の活用

秋山紀郎

AfterCall~電話の後で:第86回

「電話の代替手段」は企業目線に過ぎない
用件次第でニーズが変わるメール&チャット対応

長掛文子

3 Minutes Lesson 毎日できるメンタル・ケア:第67回

選択肢を狭めていませんか?

奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第52回

カスタマーサクセスは本質を理解して取り組もう

渡部弘毅


コールセンタージャパン 2019年6月号(5月20日発売)

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表紙

特 集 Special edition

全国平均は5年ぶりに低下!
コールセンター
採用時給/月給調査 2019

Part.1 <データ分析>
顕著な「派遣から直接雇用」へのシフト
2018年問題の余波で変わる採用事情

Part.2 <報酬とモチベーション>
「採用時」よりも「就業後」の報酬制度が重要
選び続けられるための人材マネジメント

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特集扉

第2特集 2nd Special edition

“オムニチャネル”のはじめの一歩
事例に見る
『ビジュアルIVR』の威力

スマホファースト時代の“CSの条件”
「エフォートレス体験」もたらす必須ツール

ジュピターテレコム/SBI損害保険/セブン銀行

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特集扉

戦略を学ぶ Strategy

< インタビュー >

関西大学
社会学部 教授
池内 裕美 氏

カスハラからオペレータを守る!
「グッバイマネジメント」を会得しよう

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池内 裕美 氏

< CS戦略 >

HENNGE
クラウド時代に情報と企業を守る

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トレンドをつかむ Trend

< FOCUS-CallCenter >

「全件チェック」がもたらす納得感
教育を最適化する“モニタリング自動化”

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< FOCUS-Solution >

真の“現場主導のIT”は実現できるのか──
「CPaaS」の可能性と課題

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< NEWS DIGEST/掲示板 >

朝日生命保険/じぶん銀行/東日本旅客鉄道/みずほ銀行/楽天生命保険/オイシックス・ラ・大地/オリオンツアー/セールスフォース・ドットコム/伊藤忠テクノソリューションズ/トランスコスモス

現場を知る Site

< 事例研究 >

明治安田生命保険
VOCを活かす「全社体制」の取り組み
高齢者対応、CS向上施策として結実

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< カイゼンの軌跡 >

ソフトバンク
採用激戦区で早期離職を防ぐ
“勤続5年以上”比率を高める3つの施策

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< サービスのプロに聞く >

人狼HOUSE
渋谷本店 店長
ふなこ さん

居心地良いサードプレイスは密接な交流から
求心的なリーダーシップで輪を広げる

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< センター探訪 >

さくらインターネット
梅田に“気軽に立ち寄れる”CSを展開
「電話するほどでもない疑問」を聞き出す

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< リーダー・オブ・ザ・イヤー 2018 >

トッパンコミュニケーションプロダクツ
BPOセンター 第3運用部
2チーム(本所コンタクト)主任
木之村 博子 氏(受賞当時)

人材教育の拠点「寺子屋」を作る!
“顧客視点”の文化醸成に貢献

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ITを知る Information Technology

< ソリューション&サービス >

オンライン商談ツール
「顧客化」までのプロセスを可視化する
“Sales Tech”が実現する営業・接客改革

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< ITの選び方&使い方 >

資生堂ジャパン
LINEチャットで「美容相談」
有人/ボットを駆使しCX向上を図る

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< IT企業に聞く! >

野村総合研究所
画面を読みあげるだけで顧客対応できる!?
「Q」と「A」を自動表示する“ハンズフリー”を訴求

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< New Products >

NTTドコモ/長塚電話工業所/富士電機ITソリューション

データを捉える Data

< DATA FILE >

日本版顧客満足度調査(JCSI)
──サービス産業生産性協議会

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< DATA FILE by HDI-Japan >

問い合わせ窓口格付け調査
──食材宅配業界

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< DATA FILE/今月の就業データ >

就業形態/エリア(集積地)別
有効求人倍率推移(2019年3月)

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連 載 Serialization

< 実践 >

チャットボット構築のトリセツ:第2回
向川啓太

いまさら聞けない
『失敗しない求人方法』:第16回
神宅謙一郎

心技体を磨く!
「選ばれる職場」の人材育成術:第1回(新連載)
和泉祐子

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< 戦略 >

「アフター2020」に必要な
センター長のスキル:第3回
菊池正倫

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< コラム >

市界良好:第86回
秋山紀郎

AfterCall〜電話の後で:第86回
長掛文子

3 Minutes Lesson
毎日できるメンタル・ケア:第67回
奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第52回
渡部弘毅

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< マンガ >

督促オペレータ奮闘記(77)
榎本まみ

詳細を見る

編集部からのお知らせ

< Book Review >

「科学的」人事の衝撃 HRテックで実現するマーケティング思考の人事戦略

「科学的」人事の衝撃
HRテックで実現するマーケティング思考の人事戦略

プラスアルファ・コンサルティング
三室克哉 鈴村賢治 中居 隆 著

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[製品紹介] 通話録音装置「VRシリーズ」 / タカコム【更新】

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通話録音装置「VRシリーズ」

タカコム
 
詳細を見る
対象ユーザー小規模から大規模コールセンター、金融、一般企業、公共機関
対象規模-
製品形態-
価格情報個別見積り
製品概要タカコムは、通話録音装置の専業メーカーとして独自の企画・開発力を活かした通話録音ソリューションを提供。業種を問わず幅広いユーザーからの信頼を獲得している。さらなる通話録音の活用に向け、CTI/CRMベンダーや音声認識エンジン各社とのアライアンスを積極的に推進。コールセンターから求められる機能やコストなど、導入・運用面での効率を徹底的に追求し、センターでのVOC活用導入を強力にサポートしている。
 
 

音声のテキスト化やPBX連携対応など
製品ラインナップをさらに拡充

通話録音装置 VRシリーズ

タカコム

通話録音専業ベンダーのタカコムは、音声認識機能を標準搭載した通話録音装置や、通話録音装置との音声認識サーバ連携など、新たな通話録音ソリューションをリリース。コールセンターごとの用途や利用シーンに対応できる柔軟なサービスやシステム連携を積極的に採用しており、機能面・コスト面ともに最適な通話録音システムを提供している。

通話録音装置 VRシリーズ ラインナップ

通話録音装置 VRシリーズ ラインナップ

テキスト化機能

 クレーム対策や応対履歴入力時の聞き直し、VOC活用などといった通話録音の音声データ活用の際、通話内容をテキスト化したデータを利用することで業務効率は格段に高まる。しかし、音声認識の導入にはコスト面でのハードルが高い。

 タカコムは「通話のテキスト化」へのニーズを叶えるべく、通話録音装置に音声認識機能を標準搭載した新モデル「VR-TR780」や、既存のタカコム製通話録音装置と連携して全通話のテキスト化を実現する音声認識サーバ「VR-TRS100」を次々とリリース。低コストでの音声認識システムの提供により、音声データのさらなる利活用を強力にサポートする。

多拠点センター対応

 BCPの観点から、リスク分散や災害時の品質維持のためにマルチサイト化を進めるセンターが増える中、拠点ごとの規模や電話設備などの要件に合わせて構築できる通話録音装置の製品群と、各拠点の一元管理に対応する「音声データ集中管理システム」で、コストを抑えたマルチサイト対応を推進する。各拠点のコールセンターの通話録音に加え、対面・携帯電話によるコミュニケーション音声まで集中管理が可能になる。

 さらに、近日発売の音声データ集中管理システム「VR-TR900CES+VR-TRS200」では、収集した音声データの全文テキスト化が可能になり、データ活用の促進だけでなく、膨大に蓄積されるデータ管理の安全性の向上や管理コストの低減も期待できる。

検索性能

 コールセンターに蓄積される膨大な音声データから目的の通話を効率的に絞り込める検索性能は、タカコムが多くのユーザーに選ばれる理由のひとつだ。

 各社PBXとの連携で、オペレータIDなどの内線情報から検索できる「VR-755PBX連携シリーズ」「VR-900 UX」、音声認識搭載の「VR-TR780PBX連携シリーズ」などを豊富にラインアップ。検索が容易で管理業務を軽減できる上、専用機のため短納期で簡単構築できることも魅力だ。2019年1月には、NTTのビジネスホンαA1との連携に対応した「VR-850VoIP A1/VR-810VoIP A1」をリリースするなど、同社の製品ラインアップを、ますます充実させていく。

アライアンスパートナープログラム

 タカコムは、AIやCTI/CRMベンダーなど、70社以上の企業との連携実績を積み重ねている。これからも積極的にアライアンスを進め、新たなコールセンターソリューションの提供やアライアンス企業とのビジネスチャンス創出を推進していく。

お問い合わせ先

株式会社タカコム
営業本部 東京支店
TEL:03-5651-2281
URL:https://www.takacom.co.jp
E-mail:support@takacom.co.jp

お問合せ・資料請求

ジェーシービー、声紋認証システムを使った「本人確認」の実証実験を開始

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ジェーシービー(東京都港区、浜川一郎社長、以下JCB)は、ニュアンス・コミュニケーションズ・ジャパンが提供する声紋認証システム「VocalPassword」を導入し、電話応対における本人確認プロセスの簡便化に関するPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施する。なお、導入支援は丸紅情報システムズが担当した。

今回の実証は、カード会員専用のコンシェルジュサービス「ザ・クラス・コンシェルジュデスク」「プラチナ・コンシェルジュデスク」の運営を担うJCBトラベル(東京都豊島区、渡辺健治社長)と共同で行う。



声紋認証POC
「VocalPassword」を用いた本人確認プロセスのイメージ


カード番号や生年月日による本人確認を声紋認証に置き換えることで、手続きの利便性向上およびストレス軽減の実現性を検証。有用性が認められた場合、順次対応デスクの選定を進める方針だ。

 

NTTコミュニケーションズ、「クラウド型AIコンタクトセンターソリューション」の提供を開始

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NTTコミュニケーションズは、AIを活用したコンタクトセンターサービス「クラウド型AIコンタクトセンターソリューション」の提供を5月16日から開始した。

クラウド型AIコンタクトセンターソリューションは、同社の自然言語解析AI「COTOHA」シリーズと、アマゾン ウェブ サービスが提供するクラウド型コンタクトセンターサービス「Amazon Connect」、セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド型CRMプラットフォーム「Salesforce Service Cloud」を組み合わせたもの。



サービス提供イメージ
「クラウド型AIコンタクトセンターソリューション」の提供イメージ


AIによる音声認識などを利用した高度なコンタクトセンターの短期構築が可能。例えば、電話の応対内容を音声認識でテキスト化し、応対記録(履歴)としてSalesforce Service Cloudに記録したり、VOC分析に活用する仕組みを容易に実現できる。また、新事業に伴うコンタクトセンターの立ち上げや繁忙期の増席対応など、短期間での構築が求められるケースにも応える。

すでに、電通グループのコンタクトセンターを運営する電通カスタマーアクセスセンターへの試験導入を実施。約2週間で新規アウトソース業務用のセンターを立ち上げられたという。

また、こうした構築実績を背景として、NTTコミュニケーションズはAmazon Connectの「AWSサービスデリバリープログラム認定」を取得した。国内企業での取得は第1号。

今後は、音声認識プラットフォーム「Amazon Alexa」との連携によるスマートスピーカーを活用した問い合わせ対応機能の開発を予定している。コンタクトセンターの顧客体験向上や運営の効率化を支援する。

NTTアドバンステクノロジ、「MatchContactSolution」の最新版をリリース

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NTTアドバンステクノロジ(神奈川県川崎市、木村丈治社長)は、AIを活用したコンタクトセンターソリューション「MatchContactSolution」の最新版を販売開始した。

MatchContactSolutionは、応対履歴・FAQ管理を中核機能としてマルチチャネルの応対品質向上を支援する。メール管理「MatchMail」、FAQ管理「MatchWeb」、電話の顧客管理 「MatchPhone CRM」、データ分析・レポート「MatchMiner」 の4つのプロダクトで構成される。最新版は、NTTグループのAI技術「corevo」を活用したAIエンジンを搭載し、マニュアル検索やFAQ作成支援といった機能の強化を図った。

マニュアル検索は、入力した問い合わせ内容に対し、膨大な量の文書データから適切な回答範囲を提示する。深層学習により表の構造と意味を理解でき、条件や状況に応じた回答を表中から抽出可能なことを特徴とする(図)。



図 マニュアル検索のイメージ


FAQ作成支援は、過去の応対履歴から問い合わせの多い質問を抽出することで、新規にQ&Aを作成する作業を効率化できる。

提供価格は、500万円~。

 

キューアンドエーワークス、タナベ経営と共同でRPA活用の業務改善コンサルティングを提供開始

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 キューアンドエーグループでRPA導入支援事業を展開するキューアンドエーワークス(東京都渋谷区、池邉竜一社長)は、タナベ経営(大阪市淀川区・東京都千代田区、若松孝彦社長)と業務提携契約を締結し、共同でRPAを活用した業務改善コンサルティング「Robo Working」の開発・提供を開始する。

 キューアンドエーワークスは、RPA導入支援サービスである「RoboRoid」を展開。RPA導入前の業務プロセス可視化サービス「RoboRoid-HIT.s」の提供から、豊富なノウハウに基づく導入前後のつまずき点や有効活用法などのコンサルティングの実施、保守・運用サポート、セキュリティ対策までを“ワンストップ・サービス”で提供している。さらに、RPAと技術者派遣のあわせ技による顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援など、企業のニーズにあわせた幅広いサービスを展開中だ。

 また、タナベ経営は、日本の民間コンサルティングファームのパイオニアであり、コンサルティング領域は、ドメイン(事業領域・業種)別、ファンクション(組織・経営機能)別、人材開発、セールスプロモーションなどと多岐にわたる。全国において、地域密着型チームコンサルティングを展開、これらの専門性を総合的に発揮することで「ファーストコールカンパニー 100年先も一番に選ばれる会社」の創造を支援している。

 現在、とくに中堅・中小企業においては、生産性の低迷や人手不足の深刻化が大きな経営課題となりつつある。一方で自社リソースのみでこれらを解決することが難しいのが現状であり、同サービスのニーズは高いと考えられる。今回の「Robo Working」の開発・提供開始により、中堅・中小企業におけるタスクオートメーションによる人手不足の解消、働き方改革、生産性・品質の向上を実現し、両社の顧客基盤の拡大を図っていく方針だ。

キューアンドエー、「宮城県サイバーセキュリティ協議会」に加盟

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 キューアンドエー(東京都渋谷区、川田哲男社長)は、宮城県・宮城県警察が2019年5月8日に設立した「宮城県サイバーセキュリティ協議会」に加盟した。

 宮城県および宮城県警察は、これまでもサイバーパトロール活動をはじめとしたサイバーセキュリティ対策を講じており、今後より一層サイバーセキュリティ対策を強化すべく「宮城県サイバーセキュリティ協議会」を設立した。同協議会は産官学のさまざまな企業・機関が従来の枠を越えたオールジャパン体制で情報共有を行い、標的型攻撃やマルウェア感染、Web改ざんなどのサイバー攻撃への対策を講じる機関であり、キューアンドエーはこれに賛同し、同協議会に加盟した。
 
 キューアンドエーは、これまでも2016年より4年間にわたり宮城県警察からサイバーパトロールを受嘱し、インターネット社会の防犯に取り組む「サイバーパトロール隊」として活動をしている。検索サイトを活用してインターネット内の情報をチェックするほか、SNSや電子掲示板の書き込み内容、インターネット・オークションや個人売買のウェブサイトに掲載された違法・有害情報を宮城県警察へ通報し、地域社会に貢献できる活動に取り組んできている。
 
 今後、同協議会を通じてサイバーセキュリティの推進を行うことで、国民の安心・安全の確保とともに、ネット社会の活力向上にさらに寄与していく構えだ。

[製品紹介①] 対話型音声認識IVR/Nuance Security Suite「声紋認証」 / ニュアンス・コミュニケーションズ・ジャパン

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対話型音声認識IVR/Nuance Security Suite「声紋認証」

ニュアンス・コミュニケーションズ・ジャパン
 
詳細を見る
対象ユーザーあらゆる業種に対応
対象規模規模の大小問わず
製品形態-
価格情報個別見積り
製品概要声紋認証は個人特有の生体情報を利用するため、従来のパスワードやPINのように盗難や推測される心配がない。なりすましに強く、安全かつ簡単に本人確認が可能なため、金融サービスをはじめとした厳重なセキュリティ管理が必要な業務も自動化できる。「Nuance Security Suite」は、2種類の製品を提供している。アクティブ認証の「VocalPassword」は、あらかじめ任意の言葉の発声から声紋を登録。次回以降は、パスフレーズの発声だけで認証が完了する。パッシブ認証の「FreeSpeech」は、オペレータとの対話中に照合処理をすることができる。従来の有人による個人情報を用いた認証方法と比べ、利便性も生産性も向上する。
 

さらに進化する声紋認証活用で
顧客体験とセキュリティ性の向上

声紋認証 Nuance Security Suite

ニュアンス・コミュニケーションズ・ジャパン

ニュアンスは音声ソリューションのリーディングカンパニーとして、近年注目を浴びる声紋認証の導入を推進している。海外での採用企業の増加に加え、国内での事例も増えつつある。最新テクノロジーによる高精度化により、企業にとってセキュリティ面と経済面での効果も期待される。

 声紋認証は、個人特有の生体情報を利用して本人確認プロセスの簡素化、無人化を実現するため、顧客体験の改善やオペレーションコスト削減につながる。例えば"私の声で認証してください"などのパスフレーズを使用して、IVRやスマートフォン向けアプリ上で「本人確認」を自動化でき、オペレータと顧客の自然な会話から、「本人確認」を簡素化できる。また、セキュリティ性が高いサービスの構築が可能になり、顧客にとってパスワードや秘密の質問への回答を記憶しておく必要がなくなり、顧客満足度を高めることができる。

 一方でオペレータにとっても旧来の本人確認はストレスがかかる業務であるが、声紋認証によってその負荷を軽減することが可能となる。

図 声紋認証の活用フロー

図 声紋認証の活用フロー

防止による経済効果1,000億円以上

 さらに最近のトレンドでは、「なりすまし、不正アクセスの検知、防止」という観点からの導入も進んでおり、経済的被害と犯罪防止コストの削減や企業イメージ向上を実現している。

 海外のカスタマーケア市場では声紋認証は急速に進んでおり、500社以上の企業に採用されている。現在4億人以上のユーザーが声紋認証を活用する様々なサービスを利用しており、2018年度では1年間で50億回以上の声紋認証による本人確認が行われたが、一度も「なりすまし」による経済的被害は出ていないことからも、セキュリティ性は確かなものと言える。その経済効果は1,000億円以上との試算もある。

国内でも進む導入事例

 日本国内でも導入事例が増えている。特にセキュリティについて厳格な金融機関でのニーズが高い傾向にある。

 鹿児島銀行では、インターネット取引の本人確認にニュアンス「Nuance Security Suite」の声紋認証「VocalPassword」を採用。従来は、セキュリティのため10桁のIDとパスワード入力、乱数表による認証が必要で、利用者に不便を強いることになっていた。「VocalPassword」により、セキュリティを確保しながら顧客利便性との両立を実現した。

 また、楽天生命では代理店専用コールセンターに声紋認証システムを導入した。代理店の担当者からの問い合わせに対して、パスフレーズの発話による本人確認を実現。セキュリティレベルを上げることにもつながり、代理店の業務効率改善やその先の顧客へのサービス品質向上も考慮した施策となっている。

最新版でテクノロジーをさらに進化

 ニュアンスの最新声紋認証スイート「Nuance Security Suite 12」では、第4世代ディープニューラルネットワーク採用により本人確認の精度が99%まで向上。AHT削減を89秒以上に実現するなど技術革新でさらに効果を高めている。声紋認証の導入については、AHTの縮小のみならずNPSの向上など様々な効果も出ており、日本市場においても今後採用が進むことが期待されるボイステクノロジーの1つとして注目されている。

お問い合わせ先

ニュアンス・コミュニケーションズ・ジャパン株式会社
エンタープライズ営業部
TEL:03-5521-6011
E-mail:EnterpriseSales_japan@nuance.com
URL:https://japan.nuance.com

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[製品紹介] AmiVoice 自動モニタリング コンサルティングサービス / アドバンスト・メディア

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AmiVoice 自動モニタリング コンサルティングサービス

アドバンスト・メディア
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対象ユーザーコールセンター全般
対象規模
製品形態オンプレミス、クラウド
価格情報個別見積り
製品概要コールセンターの応対品質を維持・向上するにはモニタリング評価とフィードバックが重要だ。しかし、品質管理者の負担は大きく、十分に実施できていないと悩むセンター長も多い。そこで注目されるのが、アドバンスト・メディアの『AmiVoice自動モニタリング コンサルティングサービス』だ。AmiVoice CommunicationSuiteの通話品質評価機能を用い、実務に応じた運用設計・構築を実施。さらに運用定着支援まで、トータルで提供する。
 
  • 製品紹介

全件評価も可能! 品質管理を大幅効率化
『モニタリング評価』自動化支援サービス

AmiVoice自動モニタリング コンサルティングサービス

アドバンスト・メディア

コールセンターの応対品質を維持・向上するにはモニタリング評価とフィードバックが重要だ。しかし、品質管理者の負担は大きく、十分に実施できていないと悩むセンター長も多い。そこで注目されるのが、アドバンスト・メディアの『AmiVoice 自動モニタリング コンサルティングサービス』だ。自動化サービスだけでなく、実務に応じた運用設計・構築を実施。さらに運用定着支援まで、トータルで提供する。

 コールセンターの応対品質向上施策の一環で実施されるモニタリング評価。しかし、モニタリング担当者にとっては時間も労力もかかる作業で、十分な応対件数を継続的に評価することが困難なケースも少なくない。

 この課題を解決するのが「自動モニタリング評価」だ。近年のAI技術の進化により音声認識精度が向上、通話音声の全件テキスト化が実現できるようになった。これを基に自動評価することで、モニタリング工数が大幅に省力化、担当者の負担も軽減されて継続的なモニタリング評価が可能となる。また、限られた件数しか評価できなかった人手によるモニタリングと比べて、自動モニタリングは評価件数を大幅に増やすことができる。これにより、オペレータの評価結果に対する納得感が高まり、スーパーバイザーやトレーナーによるフィードバックに際しても、素直に指導を受け入れられるようになる。

 しかし、自動モニタリング評価の導入には障壁もある。どのように評価基準を設定すべきなのか、人手による評価と機械による評価をいかに摺り合わせるのか、上手く運用を回すにはどうすべきか──。これらの懸念を払拭するのが、アドバンスト・メディアが提供する『AmiVoice 自動モニタリング コンサルティングサービス』である。

実績に裏打ちされたノウハウで運用構築から定着まで全方位支援

 同コンサルティングサービスは、『構築支援サービス』と『運用支援サービス』の2つから成る。

 構築支援サービスは、音声認識エンジン『AmiVoice』による自動モニタリング評価の仕組みを構築する。システム関連は主にアドバンスト・メディアが担当。コールセンターごとの実務にあわせた運用設計・構築は、パーソルワークスデザインが担当する。同社は、既に自動モニタリング評価を活用し、クライアント業務の品質評価において豊富な実績を持つ(下 囲み参照)。

 具体的な構築支援では、評価指標の作成や評価キーワードの選定、自動モニタリングプロセスの策定、資料作成などを実施する。とくに自動評価のキーワード設定や評価ロジックの作成などは、機械の評価と人手の評価を近づけるための重要なポイント。パーソルワークスデザインの実務経験に基づいたノウハウで実現していく。

図 AmiVoiceによる自動モニタリングの流れ

図 AmiVoiceによる自動モニタリングの流れ

 自動モニタリング評価の流れをに示す。日々のセンター運用で(1)通話録音データを生成、この中からコールリーズンや通話時間などを条件に(2)評価対象音源を選定する。トライアル時はステレオ録音の音源データが必須だが、録音環境がない場合でもオプション装置の貸し出しにて対応が可能だ。(3)自動モニタリング評価は、『AmiVoice Communication Suite』導入済みの企業は、そのまま音源をテキスト化し、標準搭載の品質評価機能を利用して評点化する。未導入の場合は、一時的にパーソルワークスデザインが音源データを預かり、『AmiVoice MediaScriber Cloud』を通じて評点化を行う。

 評点化は、テクニカルサポート/ヘルプデスクの国際認定機関であるヘルプデスク協会(HDI)のHDIサポートセンターアナリスト(SCA)に基づいた評価基準を用いる。これに企業ごとの評価基準や重み付けを加えて、(4)評価評点を自動算出。さらに(5)評価レポートを生成し、(6)評価結果のフィードバックにつなげる。

 運用支援サービスは、上記の一連のモニタリングの流れがコールセンター内に定着するよう支援する。具体的には、運用の点検および問題点の把握、モニタリング結果の定期的な確認、通話品質評価機能の最適化提案や各種相談対応などを提供。運用開始後も両社タッグでサポートを行い、最終的にはユーザー企業の担当者だけで運用が回せるようになるまで手厚く支援していく。

感情解析・レポート作成ツール 進化続けるソリューションサービス

 自動モニタリング評価の機能は進化を続けている。その一つが感情解析との連携だ。既に搭載済みの感情解析機能(画面1)を用い、感情と通話品質の相関関係を解き明かす。どんな応対が顧客満足を生み出すのか、科学的に把握していくという。現在、パーソルワークスデザインでデータの蓄積と解析を繰り返している。

画面1:感情解析

画面1:感情解析

※上掲の画面はサンプルです

 もう一つはレポート作成機能の搭載だ(画面2)。評価項目は運用企業により千差万別。ユーザーが評価したいと思う項目を選択し、部門、個人ごとの評価結果を時系列にダッシュボード化できるレポート画面を開発中だ。

画面2:自動モニタリングレポート

画面2:自動モニタリングレポート

※上掲の画面はサンプルです

音声認識×自動評価で効率化追求
モニタリングコスト70%削減

 ヘルプデスクを中心にクライアント企業のコールセンター業務を受託するパーソルワークスデザイン。同社は、ビジネス拡大に伴うスタッフの増加により、モニタリング担当者の負荷の増大という課題を抱えていた。そこで、アドバンスト・メディアが提供する音声認識システム『AmiVoice MediaScriber Cloud』を活用したモニタリング評価の自動化に舵を切った。

 同システムは、通話録音データをクラウド上のサーバーにアップロードしてテキスト化。通話自動評価機能により、自動的にモニタリング評価を行って結果を受け取れる。

 導入時のポイントは“サービスマインド”をいかに評価するか。同社は、HDIサポートセンターアナリストをベースとしたサービスマインド重視の評価基準を採用。例えば「前向きなサービス姿勢」「心理的ニーズへの配慮」など、顧客視点に立った評価項目が多数を占める。これは人が耳で聞けば判断できるが、機械で評価するのは難しい。

 そこでサービスマインド溢れる対応をするオペレータがよく使う言葉を抽出して評価ワードとして登録。会話の流れに沿って、評価ワードの有無や評価項目ごとの重み付けに従って評点化。人による評価と近い結果になるように、緻密なチューニングを行っている。結果、評価結果はツール導入前(人手)の評価と変わらず、現場のスーパーバイザーやオペレータも納得。むしろ機械による正確な評価が受け入れられ、モチベーション向上にもつながった。

お問い合わせ先

株式会社アドバンスト・メディア
CTI事業部
TEL:03-5958-1091
URL:http://www.advanced-media.co.jp

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[ビジネス戦略] M-Talk / アルファコム

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M-Talk

アルファコム
詳細を見る
対象ユーザー顧客対応でチャットサポートに取り組む企業
対象規模-
製品形態-
価格情報個別見積り
製品概要「M-Talk」は、問い合わせ目的ごとのスキルグルーピング・振り分けや、ナレッジ回答引用、チャット処理状況やサービスレベルのモニタリング機能など、コールセンター運用に特化した機能を装備。Webの行動履歴の取得、センターの既存DBやCRMなどと柔軟な連携ができる。オンプレミスとクラウドの2形態から選択が可能。
 
  • ビジネス戦略

チャット対応の品質・生産性を最大化する!
コールセンターの運用に特化した機能を訴求

M-Talk

アルファコム

業種業態を問わずチャット窓口を開設するコールセンターが急増している。アルファコムが提供するチャットシステム「M-Talk」は、“電話と同水準”のマネジメントを実現する機能として、リアルタイムモニタリングや後処理入力、KPIレポートなどを用意。コールセンターに特化した機能を訴求している。

垣内隆志氏

アルファコム 執行役員
垣内隆志氏

 チャットシステム「M-Talk」を提供するアルファコム 執行役員の垣内隆志氏は、「今後、チャット対応のトランザクションは増加していくと予測しています。現状のマネジメントのまま、運営体制を拡大していけば、必ず“ムリ・ムダ・ムラ”が生じます」と、強調する。同社は、M-Talkの開発・改善において、チャット対応の効果を最大化するための管理機能や、オペレータの応対品質向上、ストレス軽減につながる機能・操作性を追求。“コールセンターに最適なチャットシステム”の実現に取り組んでいる。

 管理機能においては、マルチテナント機能により大規模センターやBPO事業社にも対応。リアルタイムモニタリングが可能で、任意の対応の状況をチェックしフォローに入ることができる。KPIレポートは、「放棄(セッション切断)」「転送数(率)」「後処理」などの生産性指標や、応対後のアンケートに基づいた「顧客満足度」などを用意。垣内氏は、「金融や通販、通信キャリアなど、導入企業の声を受けて各機能を追加してきました。標準的な項目は網羅したと考えています」と説明する。

 オペレータ向けの機能については、処理効率をより意識した新機能「離脱検知」やセキュリティ強化の定番機能 「個人情報取得」などが代表的だ。離脱検知は、顧客側のチャットウィンドウ画面の状況を把握して対応できる。個人情報取得は、金融業からの評価が高く、応対で利用しているチャット画面とは別に、個人情報入力用のセキュアな画面を立ち上げる。また、コメント削除機能もあるため、誤って個人情報を通常の画面で入力した場合の対応も万全だ。これにより、従来はチャット対応では情報セキュリティの観点で「NG」とされてきた問い合わせにも対応できるため、チャットから電話への移行の抑制も図れる。

画面

 さらに、今後の呼量増を見据えるかたちで簡易の自動応答システム「シナリオトーク」を実装。電話でいう“IVR”の役割を果たし、円滑な問題解決を支援するという。「本格的なAIチャットボット選定に入る前の顧客の問い合わせ傾向の把握などにも利用できます」(垣内氏)。並行して、連携可能なAIチャットボットも拡充を図っている。

 今後も導入企業の要望に応じて機能を追加していくほか、チャット市場の活性化のために、導入企業と共に事例を展開しながら、新規顧客の開拓を進めていく方針だ。

お問い合わせ先

アルファコム株式会社
TEL:03-5159-5510
E-mail:info@alfacom.jp
URL:https://alfacom.jp/

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[導入事例③] BIZTELコールセンター / リンク

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BIZTELコールセンター

リンク
 
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対象ユーザー中小規模から大規模センターまであらゆる規模に対応
対象規模30席以下を中心に、100席以上にも対応
製品形態クラウド
価格情報

1席 15,000円~/月 / 10席81,000円~/月(ライトプラン)

製品概要コールセンター構築がPCとインターネット回線のみで実現するBIZTEL(ビズテル)は、その手軽さ・機動性の高さによって国内最多の1,000社超の導入実績を誇り、クラウド型コールセンターシステムのパイオニアとして大小さまざまなセンターのクラウド化を支援している。
その人気の理由は、中小規模でも低コストでコールセンター化できる手軽さのほか、優れた音声品質や金融機関も利用可能な高いセキュリティレベルなど、その品質の高さだ。最も評価されているポイントは、サービススペック表には出てきづらい24時間365日の手厚いサポートや、さまざまなニーズへの柔軟なカスタマイズ対応が挙げられる。ユーザーのビジネスアイデアを実現するためにかかる手間を惜しまない、その姿勢は他サービスと大きく異なる点と言える。
■ホワイトペーパーダウンロード
チェックリストコールセンターシステムの選び方 ――必要な要件がスムーズにまとまる
比較表「クラウド型コールセンターシステムを徹底比較! ――主要システムの比較表付き!」
活用パターン「コールセンターシステムの活用パターン――効果的な活用パターンが盛りだくさん!」

<導入事例> DECENCIA

リアルタイムで稼働状況を可視化
“つながる”“相談しやすい”センターに進化

BIZTEL

リンク

通販の受注センターにとって、放棄呼は機会損失を意味する。化粧品通販のディセンシアは、コールセンターシステム「BIZTEL」を導入し、リアルタイムで応答率を可視化。接続品質を安定化させた後、パフォーマンスレポートや全通話録音をベースとした人材育成の強化、CRM連携やオプションのCS調査機能を活用、品質向上にも着手している。

及川 真美 氏

株式会社DECENCIA
お客さまセンター
スーパーバイザー
及川 真美 氏

藤井 亜沙美 氏

株式会社DECENCIA
お客さまセンター
リーダー
藤井 亜沙美 氏

 ポーラ・オルビスグループで、敏感肌専門の化粧品を販売するディセンシアは、注文窓口と問い合わせ窓口の2つのコールセンターを運営している。受注はアウトソーシング(業務委託)がメインだが、商品・サービスに関する問い合わせや相談は、ビューティーカウンセラー(以下、BC)と呼ばれる正社員が対応している。いずれも約10席という小規模センターではあるが、それだけに1名の欠員のインパクトが大きく、接続品質の維持は簡単ではない。同社では、BCも注文窓口の稼働状況を見て、他の業務や後処理を調整し、受注に対応している。

 従来は一般オフィスと同様のビジネスフォンで運用していた。結果、センターの稼働状況が数値で把握できないため、状況に応じた対応ができず、ときには応答率が50%を下回ることもあった。そこで、2016年にクラウド型コールセンターシステム「BIZTEL」を導入。統計機能でセンターの状況を可視化することで、“つながりやすい”センターを実現した。併せて、CRM連携や全通話録音機能によって応対品質向上も図っている。

稼働状況やベストコールを共有 自ら動いて応答率90%を維持

 BIZTEL導入前、応答率はリアルタイムで確認できず、“結果”としてのみ、把握していた。現在は、BIZTELの管理画面でリアルタイムの稼働状況を可視化、判断材料が増えて改善に向けた行動に活かせるようになっている。お客さまセンター リーダーの藤井亜沙美氏は、「どちらの窓口に待機コールがどのくらい発生しているのかを、BC1人ひとりが常に把握できるため、管理者に『注文窓口スキルに切り替えてください』と声をかけたりなど、自ら率先して業務の調整や支援に回れるようになりました」と説明する。

図 システム構成イメージ

図 システム構成イメージ

 結果、応答率は90%を維持。接続品質が安定したことで、コミュニケーション品質やロイヤルティ向上に向けた本格的な取り組みも可能になった。これらの取り組みのベースも、BIZTELが毎日出力するヒストリカルレポートだ。

 「1人ひとりのパフォーマンスを把握、比較できる『エージェント別レポート』を、新人育成やモチベーション維持に活かしています。とくに新人は、レポートにより成長が数値で可視化され、実感できることがやりがいにつながっているようです」(スーパーバイザーの及川真美氏)

画面:エージェント別レポート

画面:エージェント別レポート(※上掲の画面はサンプルです)

 BIZTEL導入により全通話録音が可能になったことも人材育成の強化につながっている。具体的には、お客様から「感謝のお声」をいただけた応対について、お客さまセンター全体に共有・表彰する仕組みを構築。該当音声をBIZTELからダウンロードし、保存しておくことで、BCは、他メンバーの応対を簡単に聞くことができ、自己研鑽に役立っている。

 音声ログは、毎月の経営会議でも共有している。「レポートよりも“生の声”がもたらす影響は大きく、経営層も熱心に聞いてくれます」と藤井氏は話す。

CS調査で分かった顧客のニーズ 「効率よりも品質」で意識統一

 BIZTEL導入後、SVによるオペレーション支援も強化された。及川氏は、「以前は、SVがサイドバイサイドでオペレータ側の声のみを聴いてフォローしていましたが、今は自席から双方の発話を聞き、チャットやささやき機能(BIZTELのモニタリング・アドバイス機能)などでフォローできるようになりました。結果、保留やエスカレーションが減っています」と効果を説明する。

 CRMシステムと連携し、着信と同時に前回の問い合わせ履歴を確認できるようになったことも、応対品質向上をもたらした。

 オプションで活用できるCS調査機能も活用中だ。応対の最後にアンケートの了承を得たうえ、IVRに転送しプッシュボタン操作で回答してもらう。同社では、(1)対応のスムーズさを感じたか否か、(2)やさしさ・温かさを感じたか否か、(3)今回のBCにまた相談したいか──の3項目で調査を実施したところ、「(2)のやさしさ・温かさのスコアが高いBCの方が、(3)で『BCにまた相談したい』と答える割合が高い」ことが分かった。つまり、効率的な応対より、多少、時間がかかっても親身に対応してくれる方が好印象ということだ。

 「CS調査の結果をもとにBC1人ひとりが、『効率よりも品質』という方針により深く納得してスキルを磨くようになりました」(藤井氏)

 今後、目指すのは「いつでも電話をかけたくなるお客さまセンター」だ。BCの知識やトークスキルがより重要となる。前述したベストコールの共有や人材育成によって、BCのカウンセリング力を磨いていく方針だ。

 パフォーマンスレポートや全通話録音、CS調査など、“ITを活用した可視化と情報共有”は、同センターのBC達の結束力をより高め、マネジメントやトレーニング体制を進化させた。注文窓口と問い合わせ窓口の2つのセンターが両輪となり、つながりやすく、1人でも多くのお客様に「また電話をしたい」と思っていただけるような質の高いセンターを目指していく。

ユーザープロフィール

株式会社DECENCIA

所在地:[本社] 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ第2五反田ビル 5F

設立:2007年1月4日

代表者:代表取締役 山下 慶子

事業内容:化粧品の製造・販売

DECENCIAは、グループ連結売上高 2,000億円を超えるポーラ・オルビスホールディングスの100%出資子会社として2007年に創業。敏感肌専門ブランドとしての展開で急成長。

URL:https://www.decencia.co.jp/

DECENCIA

お問い合わせ先

株式会社リンク
BIZTELインフォメーションデスク
TEL:0120-948-135
E-mail:info@biztel.jp
URL:https://biztel.jp

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[ビジネス戦略②] 「人とAI」を融合したCX向上サービス / NTTマーケティングアクト

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人とAIを融合させた次世代コンタクトセンター運営サービス

NTTマーケティングアクト
詳細を見る
対象ユーザー小規模から大規模のコンタクトセンターまであらゆる規模に対応
対象規模10席~50席を中心に、100席以上にも対応可能。1席からでも相談可能
製品形態アウトソーシング・業務委託・BPO
価格情報個別見積り
製品概要深刻な労働力不足の環境下でも「CX(カスタマー・エクスペリエンス)」は向上したい─―多くのセンター運営企業が抱えるこの難題に対し、NTTマーケティングアクトは、人と最先端のAIを融合したコンタクトセンター運営サービスで応える。具体的には「CX創出へ向けた高品質なお客様応対」「新チャネルを創出するチャットソリューション(自動・有人のハイブリッド運用)」「お客様の声(Voice of Customer)分析サービス」等の提供により、クライアントの経営課題解決・売上拡大に貢献するバリューパートナーとしてビジネスをトータルサポートする。
 

コンタクトセンターを進化させる「VOC」「FAQ」で
“真の顧客視点”に向けたCX改革を提案

ビジネス戦略

NTTマーケティングアクト

カスタマーエクスペリエンス向上をミッションとするコンタクトセンターが増えている。しかし、実践に欠かせない「顧客の声(VOC)」の有効活用には、さまざまな課題が立ちふさがる。NTTマーケティングアクトは、最新ITを活用したVOC分析・コンサルティングをベースに、顧客が不便を強いられないFAQをはじめ、さまざまな付加価値を提案している。

 コンタクトセンターの真の役割とは、顧客対応を通じて満足度やロイヤルティを高める「カスタマーエクスペリエンス」の向上にある。この実践に向けて、センター運営企業はモニタリングに基づく人材育成、あるいは接続品質を高める取り組みなど、あらゆる工夫を施している。

 しかし、業務改善の多くが、「企業視点」に終始した自己満足に近い取り組みであることもまた、事実だ。そこから進化するには、顧客の声の活用──VOC(Voice of Customer)活動が欠かせない。しかし、センター運営企業を対象とした「コールセンター実態調査」(コールセンタージャパン編集部)では、「マイニングツールなどを活用して分析し、関連部署にフィードバックしている」という回答は232社中、25.9%にとどまっている。コンタクトセンターを顧客視点の運営、つまりカスタマーエクスペリエンスを高める戦略拠点に進化するには、VOC活用をさらに高度化する必要がある。

 大手テレマーケティング会社であるNTTマーケティングアクトは、音声認識システムなど、最新ソリューションを活用したVOC活動を基盤に、FAQ自動構築、オムニチャネル展開など、さまざまな付加価値をクライアントに提供している。

オムニチャネルセンターを支える AI、音声認識、チャットシステム

 同社が提供するコンタクトセンター運用の全体像のイメージが図1だ。電話だけでなく、メールやチャット、ソーシャルメディアなど、マルチチャネルを介した顧客対応を実践し、それを支える基盤としてAI/音声認識システム、チャットソリューション、VOC分析、FAQ構築などさまざまな技術を駆使し、サービス展開している。

図1 NTTマーケティングアクトが運営するコンタクトセンターの全体像(イメージ)

図1 NTTマーケティングアクトが運営するコンタクトセンターの全体像(イメージ)

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 多くのコンタクトセンターが課題として抱えているのが“ノウハウの属人化”だ。マネジメント、オペレーションのいずれにおいても、優秀なスタッフ個人のスキルに依存する傾向が強く、転職や異動によってコールセンター全体の評価が一気に低下する傾向は強い。

 NTTマーケティングアクトは、全国39カ所に拠点を持つが、「属人に頼らない、仕組みを活用したカスタマーエクスペリエンス向上」を全拠点で提供できる体制を整えている。

 具体的な取り組みは、(1)顧客とのやり取り(音声)のテキスト化、(2)VOC分析と活用に向けたコンサルティング、(3)VOCをベースにしたFAQの構築・運用とそのコンサルティング、(4)定型業務のRPA化とそのコンサルティング──などだ。

 オペレーションの現場は、オムニチャネル化しており、すでにチャットやLINE対応(ボット含む)も実践している。とくに2月に開所式を終えたばかりの愛媛県松山市に立地した「MiraiZ(ミライズ)松山」では、LINE対応を開始。「未来へ飛翔する」というコンセプトを体現しつつある。

「MiraiZ松山」のチャットオペレーションブース

「MiraiZ松山」のチャットオペレーションブース

 同社の大きな強みのひとつが、NTTグループをはじめとしたさまざまな最新テクノロジーツールをクライアントのニーズに合わせて選択、運用できるマルチベンダー環境だ。「人とAI」が共存したセンター運営を通じ、チャット、音声認識、VOC分析ツール、RPA、FAQなどをワンストップで迅速に提供する体制を整えている(図2)。

図2 NTTマーケティングアクトが提供するソリューション

図2 NTTマーケティングアクトが提供するソリューション

VOC分析、FAQ構築の専任部署 より高度な提案を実践

 VOC分析とFAQ構築については、石川県金沢市の北陸VOCサポートセンタと愛知県名古屋市の名古屋FAQサポートセンタがその中核となっている。VOCサポートセンタでは、アナリストによるデータ統計・解析とレポーティング、コンサルタントによるセンター業務の改善や、販売部門等への提案を実践。これまでに通信、金融、保険、メーカー、通販などさまざまな業種のクライアントに業務効率化、コスト削減、顧客満足度向上やニーズ分析といったサービスを提供している。

 一方、FAQサポートセンタでは、センターに存在する応対履歴、マニュアル、製品・サービス情報など、あらゆるナレッジを整理統合し、オペレータ業務支援と顧客の自己解決の促進を提案する。近年、とくにオムニチャネル環境の拡大で顧客接点が複雑化。あらゆるチャネルで一貫した顧客対応と自己解決サービスの強化が急務となっている。しかし、それぞれの顧客接点に散在したナレッジを統合したうえで継続的にメンテナンスすることは、かなり難易度が高い。同センターでは、入念なヒアリングに基づく現状把握、そしてテキスト化したVOCをもとにFAQの分類・整理を実施、Q&Aを作成する。

 以降に、北陸VOCサポートセンタと名古屋FAQサポートセンタの概要をまとめる。

北陸VOCサポートセンタ

強みは「現場を理解しているアナリスト」
“机上の空論ではない提案”を実践

カスタマーソリューション事業推進部 北陸VOCサポートセンタ 担当課長の岩下裕之氏(左)、同 沢本佳久氏(右)

カスタマーソリューション事業推進部 北陸VOCサポートセンタ 担当課長の岩下裕之氏(左)、同 沢本佳久氏(右)
垣内隆志氏

 コンタクトセンターの運営とは業務改善の反復活動と言い換えても過言ではない。常に正確に現状を把握し、課題を抽出したうえで「顧客にとってベストの手段」を選択する。このサイクルを円滑かつ的確に実施するには、VOCの把握と分析が欠かせないプロセスだ。石川県金沢市の北陸VOCサポートセンタは、専門のアナリストを擁し、日々クライアントのセンターに蓄積したVOCを分析、業務改善提案を行っている。

 カスタマーソリューション事業推進部 北陸VOCサポートセンタ 担当課長の沢本佳久氏は、「弊社センターのアナリストは、全員がコンタクトセンターの現場業務を経験しています。現場を理解している強みを提案に活かしています」と強調する。

成功パターンをログから見つける!
パフォーマンス底上げに貢献

 図3は、VOC分析と改善サイクルの例を示したものだ。北陸VOCサポートセンタ 担当課長の岩下裕之氏は、「録音音声をテキスト化したうえで分析する“音声マイニング”を活用しています。NGワードの抽出からハイパフォーマー分析まで、幅広い提案と業務改善が可能です」と説明する。

図3 VOC分析を活用した改善サイクル

図3 VOC分析を活用した改善サイクル

 具体的には、コールリーズンの把握分析を行うライトプランから、売り上げ拡大・解約阻止、業務効率化、応対品質向上など、分析テーマに基づいてレポーティングするベーシックプラン、分析結果を深堀りして課題の原因特定、ノウハウ抽出をコンサルティングするスタンダードプランを用意している。成果としては、AHT(平均対応時間)の最適化、完了率/解決率の改善なども期待できる。

 とくに大きな成果を生んだのが、ハイパフォーマー分析だ。オペレータごとにバラつきがちなパフォーマンスの平準化は、CX向上のための最優先課題と言ってもよい。とくにセールス系の業務の場合、オペレータによる差が生じ、ノウハウが属人化しやすい傾向がある。ベストプラクティスと評価された録音音声を共有する試みは、さまざまなセンターで実践されているが、「“本当に売れる理由”を論理的に見つけ出すことは、かなり難しい」(岩下氏)のが現状だ。

 例えば、「会員制プログラムの加入促進」をミッションに持つクライアントの場合、1人のハイパフォーマーの特徴を把握、仮説設定、検証という分析を実施。有効トークを抽出し、パフォーマンスの底上げを図ったことで大きな成果を得ている。

 VOC分析ノウハウをひとつのセンターに集約することで、すべてのクライアントに最適な提案が可能となる。VOCサポートセンタは同社のビジネスにおけるエンジン役といえそうだ。

名古屋FAQサポートセンタ

教師データがなくてもAI活用できる!
「FAQ自動生成ツール」の威力

郷上泰三氏

カスタマーソリューション事業推進部 名古屋FAQサポートセンタ 担当課長の郷上泰三氏

 「AIチャットボットを導入しようにも、教師データとなるFAQがない、または現行化されていないセンターも多い」──カスタマーソリューション事業推進部 名古屋FAQサポートセンタ 担当課長の郷上泰三氏は、最近の傾向を説明する。

 チャットボットだけでなく、オペレータにとっても「闇夜の灯台」の役割を果たすFAQ。その構築を強力に支援するのが、名古屋FAQサポートセンタだ。

 同センターではAIを活用した「FAQ自動生成システム」を開発。さまざまなクライアントのFAQを構築し、チャットボット導入、自己解決促進に貢献している。

既存FAQの数は問わない
あらゆる導入パターンを支援

 例えば、チャットボット導入を前提としたサービスとしては、(1)FAQコンサルティング、(2)チャットボット構築、(3)FAQメンテナンスの3段階を提供する。(1)の段階では、散在しているFAQの分類・整理と文章整形を行い、(2)の段階でAIの回答シナリオ作成やシステムへの反映でボットの初期導入をサポートする。問い合わせログを収集すると同時に、(2)の段階でAIで回答できない質問にはオペレータが回答できるよう、あらかじめ回答時のテンプレート作成を支援する。さらに(3)の段階で、問い合わせログの収集・解析をもとにFAQをアップデートし、チャットボットの回答精度を高めるという流れだ。

 その過程で機能しているのが、自動生成システムだ。自動化された範囲は、[1]音声をテキスト化し、話者分離を行う、[2]そのデータをキーワードでタグ付けし、分類・整理、[3]すでにデータ化されているQ&Aとマッチングして検証、[4]存在しないと判断されれば、新規FAQとして登録といったもの。「最終段階のチェックは人が行いますが、従来のFAQ構築と比べると大幅に省力化し、高精度のコンテンツが構築可能です」(郷上氏)という。

 FAQのサポートを専業化したことで、さまざまなニーズに対応することが可能となった。図4は、2018年度の構築事例だが、既存のFAQのレベル(質・量)や対応の専門性、システムとの連携など、あらゆるパターンの導入企業をサポートしている。

図4 2018年度のFAQ構築事例(抜粋)

図4 2018年度のFAQ構築事例(抜粋)

 もちろん、同社の最大の得意分野は顧客対応のオペレーションだ。それにVOC分析やFAQ構築といった高付加価値サービスを提供することで、「トータルソリューション提供企業」として進化しつつある。

お問い合わせ先

株式会社NTTマーケティングアクト
TEL:0120-050513
受付時間9:30〜18:00(土曜・日曜・祝日を除く)
E-mail:cc_info@nttact.com
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コープこうべ、AIによる音声認識を活用した電話自動注文サービスを開始

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 生活協同組合コープこうべ(兵庫県神戸市、木田克也組合長理事)は、USEN-NEXT GROUPのU-NEXTマーケティング(東京都品川区、溝辺和広社長)の提供する、音声認識による自動応答サービス『AIコンシェルジュ』を2019年4月2日より導入し、電話による自動注文の受付を開始した。

 コープこうべでは、注文センターの電話注文を補完する機能として、電話注文が集中する時間帯やサービス時間外の注文に対応するため、従来からダイヤルプッシュ式で注文受付を可能とする自動音声注文サービスを提供している。しかし、現行のサービスでは、新規の注文を受け付ける機能を提供するにとどまっており、かつダイヤルプッシュのみでしか受付ができないため、「注文した内容を確認したい、変更したい」「プッシュ操作が面倒くさい」といった声があがっていた。また、有人の注文センターへの電話が減らないといった課題もあった。今回、これらの課題を解決するために、人の話した声を認識でき、加えて変更・確認といったメニューを選べる自動音声注文サービスを新たに導入し、組合員の利便性向上と、自動注文サービスの利用数拡大を目指すことにした。

 新サービスは、組合員が電話をかけると、組合員番号や電話番号をリアルタイムで音声認識し、注文したい商品番号を話すと自動的に注文を受け付ける。加えて、自動音声注文サービスで注文した内容の「変更」「キャンセル」「確認」などの手続きができるようになり、また、従来の「ダイヤルプッシュ式」注文にも同時対応しており、音声とプッシュを併用して注文を受け付けられる。早朝や深夜の時間の受付が可能になり、運用開始からすでに最大で1日300件の受注を自動受付している。

 今後、コープこうべとU-NEXTマーケティングは、AIや新しいテクノロジーを用いて、さらなる組合員の利便性の向上を目指し、新機能の開発やサービスの追加を進める方針だ。
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