カフェをイメージした明るく落ち着いたデザイン
深く腰掛けられるソファ席
横になってくつろげるスペースには、視線を遮る間仕切りがある
SBI証券
執務室と休憩室をリニューアル!
“家族に自慢できるキレイな職場”を作る
証券コールセンターは、受注業務に証券外務員資格を必要とするため、人材の確保は他業種以上に大きな課題となっている。
埼玉県熊谷市で300席超のセンターを運営するSBI証券は、優秀な人材に少しでも長く勤めてもらうため、さまざまな取り組みでES(従業員満足度)向上を図っている。
例えば、評価制度やキャリアパスを見直し、オペレータとしてパートで長く働きたい人も、管理職になって正社員登用を目指す人も、それぞれの希望が実現可能な仕組みを構築した。表彰制度は、さまざまな視点が反映されるよう投票制度を採用。チームごとに目標を設定して、目標を達成すればそれを祝うなど、“褒めるきっかけ”づくりに余念がない。
また、小さな子供を育てる若い主婦層を採用すべく、ベビーシッター助成制度も導入。子どもが伝染性の病気で、数日にわたって保育園に登園できないときなどにベビーシッターを気軽に利用できるよう、1人あたり月6万円まで助成している。新人の離職予防には、IVRを見直して初期研修のボリュームを3分の1ほどに減らすなどかなり大掛かりな改善も実施した。
さらにハード面では、執務室や休憩室をリニューアル。PCを1人あたり2台にして大きな画面で作業ができる環境を整え、長時間座っても疲れにくい椅子に取り換えた。休憩室は、カフェをイメージし、くつろげる空間を演出。畳のスペースもあり、横になることもできる。マッサージチェアや簡易ベッドを置いた仮眠室も用意。仕事終わりにマッサージチェアで疲れをほぐし、パウダールームでお化粧直しをしてから退社するオペレータも多いようだ。
取り組みの結果、離職率は低減。家族を職場に招待する「ファミリーアカデミー」には約50名が参加し、“自慢の職場”を披露した。
大人気のマッサージチェア
仮眠室には簡易ベッドを設置
清潔なパウダールーム