成功体験を通じて人を育てる!
チームビルディングのカナメ役
ヤフー
MS統括本部 オペレーション本部 代理店サポート部
アカウントプランニング スーパーバイザー
松本 瞳子 氏
Profile
松本 瞳子 氏(まつもと・とうこ)
2014年、ヤフー入社。2016年4月から2年にわたり「成功循環モデル」の取り組みを実行し組織の土台を構築。楽しみながら個人が成長し、持続的に成果を出せるチーム作りに努めている。現在は、電話問い合わせチームと提案チームを融合し、本質的な課題に気付く力と先読みの提案ができるサポートの創出を目指している。
国内最大級のポータルサイト、「Yahoo!JAPAN」におけるインターネット広告のサポート部門に属する松本瞳子さん。「社外の広告代理店と、社内の営業がお客様」というように、顧客が複数存在する同部のようなケースでは、所属するメンバーのベクトル合わせ──つまり組織の基盤となる考え方の共有が極めて難しい。松本さんは、さまざまな業務改善の取り組みを主導、組織の土台作りに貢献した。
全員参加型の取り組みを主導
経営貢献型組織の基盤を作る
松本さんは、「たとえ小さなことでも、成功体験を実感して、チームで共有できる環境を創りたい」という。共有するために重要なポイントは、やはりチームワークの醸成だ。
その目的を達成するために、「私のトリセツ」「ななめアンケート」など、さまざまな施策を実施。考え方や行動の質を高めるための取り組みも主導し、方法論や成果共有に注力した。
とくに大きな効果を生んだのが、他部門でも行ったことがないという、メンバーが全員主役の「成果発表アワード」だ。これは全員参加型かつ全員が講師という情報共有の場になっており、モチベーション向上にも大きく貢献している。さらに他チームにも横展開できるような体系化にも取り組んでいる。
同部のスタッフの仕事は、単に顧客の疑問に応えるだけでなく、「ビジネスに貢献するような提案をすること」が大きなウエイトを占める。個人月次報告会、個人カルテの作成といった「成長のための仕組み」によって、顧客のニーズに合わせた新しい提案メニューの作成につながり、提案納品までの日数も大幅に削減できるなど、大きな効果を生んだ。同時に、すべてのメンバーが「自身の仕事にいくらコストがかかっているのか」を意識づけ、売り上げ貢献だけでなくコスト圧縮にも気を配ることができるチームに成長している。
最近は他部署からの研修依頼、交換留学、問い合わせチームと提案チームの融合による新しいサポートなど、チームだけでなく全体のレベルアップにつながる取り組みも生まれている。
松本さんは今後も、「人材育成に関わる仕事をしたい」と希望している。「みんなが自分の成長を感じながら働いていってほしい」という想いが、全員参加型の取り組みを推進する原動力となっているようだ。