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2019年5月号 <サービスのプロに聞く>

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hitomi さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

心斎橋で異文化交流を育む
“おせっかい”がもたらす最上の顧客体験

C Flat
オーナー
永野 馨子 さん

Profile

学生時代は英語が苦手であったものの、就職した後に異文化に興味を持ち始める。1992年に仕事を辞め、ワーキングホリデーでニュージーランドに1年間滞在。帰国後、言語交換のコミュニティを運営、2007年に多言語サークル「C Flat」を立ち上げた。2014年に現在の店舗を新設し、現在、インターナショナルカルチャーセンターやカフェ、異文化交流イベントの企画を行っている。

 「ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)でニュージーランドで過ごした1年を、ただ遊んでいた1年にしたくなかった」と語るのは、大阪・心斎橋で多言語交流カフェ「C flat」のオーナーを務める永野馨子さんだ。

 異文化交流を生み出すためにカフェで行っているのが、語学レッスンや料理教室だ。語学レッスンでは、まるで家でくつろいでいるかのように外国語で会話する気軽な形式だ。「語学学習は机の上よりも実践が一番。たとえ文法がめちゃくちゃでも、とにかく外国人とコミュニケーションを取ることが近道」と自らの経験を通して感じた永野さんは、来店する顧客に同じ体験を提供したいと考えたという。

 現在、大阪は日本で最も訪日外国人が多い地域だ。「心斎橋で道が分からず迷ってる外国人に声をかけても警戒のためか断られる。もっと気軽に大阪について聞いてほしい」という思いから、永野さんは「C flat」を、「いつ訪れても誰かが何かしら教えてくれる観光案内所のような場所にしたい」と考えている。

 日本でせっかく語学を勉強していても、使うところがなく持て余している人は少なくない。「このお店を、そういった人たちの活躍の場にしたいと思っています」と話す永野さんは、語学を勉強する日本人と、その言語を母国語とし、日本に興味を持つ外国人をつなぐ交流の場を目指している。

 「私は大阪のおせっかいなおばちゃんだから」と話す永野さんが多言語カフェを運営する背景には、大阪を愛する気持ちと「相手により良い体験を提供したい」というおもてなしの想いが根底にある。

 適度なおせっかいこそ、最適なカスタマー・エクスペリエンスを提供する“要諦”かもしれない。

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