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2019年10月号 <Focus/トピックス>

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Focus

一歩先ゆく『対シニア戦略』・下
長く働くための採用と人材活用

消費者の声研究所代表 消費生活アドバイザー 増田 由美子

未曽有の人手不足を補うため、即戦力の人材としてシニア活用が注目されている。今回は、シニアの採用や育成・マネジメントの要諦について検証する。ポイントは、長く就労できる環境づくりにある。採用時には家族や本人の状況を聞いて見通しを探り、就労時は幸福感を実感できる仕組みが重要だ。

 シニア採用・活用のターゲットは、65歳〜75歳の准高齢期がターゲットだと考えた方がいい。むしろ、この年齢幅まで拡げたほうが、今後、有人対応に求められる要素(EQ:Emotional Intelligence Equinity、心の知能指数)の高い人材が採れやすいかもしれない。しかも、65歳〜75歳の准高齢期は人材市場の未開拓エリアで期待できる。

 採用基準は、他世代より若干低く設定することが必要だ。

 意識改革や行動変容が他世代以上に難しくなるシニアの場合は、幸福感(何に幸せを感じるか)などの価値観や行動基準がより大事になってくる。思いや行動規範を共有できるポテンシャルがどの程度あるかの見極めが重要だ。

 選考段階でコラージュワークやグループワークをさせてみると、新しいモノ・コトへの挑戦意欲や自己表現を楽しめるかなど、EQ領域のポテンシャルが見えてくるはずだ。

図 超高齢社会に対応するソーシャルプラットフォームとしてのコンタクトセンター像

図 超高齢社会に対応するソーシャルプラットフォームとしてのコンタクトセンター像

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