45社の実態に見る「現状と課題」
“同一労働同一賃金”への対応
いよいよ4月1日からスタートした「同一労働同一賃金」。“雇用形態がカオス化”しているコールセンターは、もっとも大きな影響を受ける職場のひとつであり、とくに注目されるのは「派遣社員」の待遇改善である。コールセンタージャパン編集部では3月に実態調査を実施。回答した45社の取り組みをベースに、現状と課題を整理する。
図は、「正社員/非正規社員の待遇差に関する合理的な説明」について聞いた結果だ。全体の64%、29社は「問題なくできる」と回答している。
こうした企業が具体的に取っている対策は、「非正規社員から正社員へのキャリアパスを作り、明示した(あるいはしている)」「派遣社員に対して交通費を負担する」がもっとも多い。
コスト負担については、「派遣会社からの値上げ要請に応じた」という回答も目立っているが、そのほとんどは「交通費」の負担程度にとどまっている模様だ。
図 正社員/非正規社員の待遇差に関する合理的な説明について(N=45)