「メタバース」は新たな顧客接点となるか
バーチャル接客の将来像と可能性
2030年までに5兆ドルに達する可能性があるとされる「メタバース」関連市場(マッキンゼー・アンド・カンパニー、2022年6月「メタバースにおける価値創造」)。企業のビジネス活用が進むなか、“新たな顧客接点”としてどのような機能が必要になるのか。新たなビジネスチャンスへの注目度は高い。
現在、メタバースが注目を浴びる背景には「企業のビジネス利用」が急拡大していることが大きい。この“仮想空間”を使ったビジネスが成立し、顧客接点として利用する企業がすでに登場している。
「アバターコンシェルジュ(接客)」「仮想禅体験」「メタバースコンサルティング」「オンラインコミュニティ構築」などの事業を推進するパソナグループ。コールセンターでの就業前の「センター内見学」にメタバースを活用する綜合キャリアオプション。そして、無人アバター接客を24時間実現するアドバンスト・メディア。参加者100万人を超えるバーチャルイベント「バーチャルマーケット」に出店するアパレルBEAMS。4社の事例から、メタバース接客の可能性を探る。