EC・通販ユーザー調査に見る
「刺さるコミュニケーション」のポイント
──KDDIエボルバ
新型コロナの影響により、EC・通販市場が拡大している。KDDIエボルバが実施した利用者を対象とした動向調査でも、非対面での購入機会が「増えた」「今後増えそう」という回答が約7割を占めた。あわせて消費行動のデジタルシフトも進んでいる。EC・通販の利用実態の最新動向を同調査結果から探る。
2021年に入って、東京都はほとんどが緊急事態宣言、あるいはまん延防止措置宣言下にある。大阪府や沖縄県をはじめ、首都以外も近い状況にある地域は多い。結果、消費者の“巣ごもり生活”は依然として継続中だ。購買行動では、他者との接触を避けるため、EC・通販の利用が拡大している。企業も大手ECモールに参画、あるいは独自のEC・通販サイトを立ち上げるなど、非対面販売チャネルを拡充しつつある。
KDDIエボルバは今年2月、非対面で商品を購入する際の消費者行動を把握する目的で、「EC・通販ユーザー動向調査」を行った。半年以内に情報収集・相談して非対面チャネルで有形商品を購入した全国の20〜79歳の男女を対象にインターネットリサーチを実施、727人の回答を得ている。この中から、EC・通販の利用動向、普段の情報取得メディア、疑問・不安があった際の行動、購入後の企業からのアプローチに対する反応などをまとめる。
図1 コロナ禍での「非対面の購入機会」の変化(n=727)
図2 商品購入前の情報収集について(n=727)