<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
ルールを決めるのは「お店」
ケースに応じた“判断基準”を共有
梅の湯
店主
栗田 尚史 さん
Profile
1951年に祖父が創業した「梅の湯」の店主。大学卒業後は印刷会社に就職するも退職し、2009年から梅の湯で働き始め、「3代目」として既成概念にとらわれない銭湯経営を進める。2016年にリニューアルオープンすると、近隣の飲食店とコラボレーションして各種イベントを実施するなど、地域交流の場として貢献。
東京の下町、荒川区にある老舗の銭湯「梅の湯」。
3代目店主の栗田尚史さんは、地域住民の憩いの場を作ることに余念がない。「銭湯は、みんなで共有する場所。誰もが気持ちよく過ごせるように調整するのが、私の役割だと思っています」と話す。
店には当然、ルールがあるが、それを店中に掲示すれば窮屈な空間になる。「注意書きは、法令上、絶対に守らないといけないものに限り、その他は個別対応」というのが栗田さんのスタンスだ。
判断基準はスタッフ間では共有し、顧客に何か言われたときに言葉を尽くし直接、説明して理解してもらうように徹底している。