宿命的課題“回答のバラつき”を防ぐ
「プロンプト」でChatGPTを操ろう・①
2023年10月2日
生成AIを使いこなすには、まず触ってみることが重要だ。次に、どのような入力文(プロンプト)によって、求める答えが引き出せるか検証を重ねる。本連載では、具体的なプロンプトを提示しながら、その検証の“近道”を示す。生成AIを使いこなせば、多くの業務効率化を進めることができる。
Profile
AI Booster
代表取締役
小栗 伸
NTTドコモにて、ドコモショップ2300店舗に導入した「AI電話サービス」をはじめ12のAIプロジェクトを製品化・事業化。NTT DegitalでWeb3事業創出に取り組む傍ら、AI Boosterを設立し生成AIを活用したソリューション提供、導入支援に携わる。
生成AIのなかでも、とくにここ数年の発展が目覚ましい文章生成技術が、大規模言語モデル(Large Language Model、略称LLM)だ。LLMの登場により、チャットボットは、従来よりも格段に高い性能を持ち、広範な業界知識に基づく自然な応答をすることが可能になった。ユーザーからの曖昧な質問や要望に対しても、「人間と変わらない」と感じるような自然な回答が可能であり、世界中の利用者からその性能の高さを評価されている。
米OpenAI社が提供する「ChatGPT」は、LLMを基盤とする新世代の人工知能チャットボットサービスのひとつ。使い始めるのは、簡単だ。ChatGPTの公式ホームページ( https://chat.openai.com/ )にアクセスし、「Sign up」から必要事項を入力し、メール認証を完了するだけである。ログイン後には、図1のような画面が表示され、そこからチャット入力を通じてChatGPTを使い始めることが可能だ。
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