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SAPジャパン、クラウドでCRM向けアプリケーションを提供開始

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 SAPジャパン(東京都千代田区、安斎 富太郎社長)は、クラウド型のアプリケーション「SAP Cloud for Customer(エスエーピー・クラウド・フォー・カスタマー)」の提供を開始した。

 同社は、6月にクラウド事業への本格参入を表明。同製品は、そのなかでマーケティング、営業、サービス各部門の顧客向け業務をサポートするソリューションだ。「顧客マスター管理」「製品マスター管理」「販売・サービス分析」に加え、ソーシャルコラボレーション機能である「フィード」を基本機能とし、マーケティング・営業部門向けの「SAP Cloud for Sales」、ソーシャルを通じた顧客対応管理機能を提供する「SAP Cloud for Social Engagement」、サービス部門向けの「SAP Cloud for Service」で構成されている。それぞれの主要機能は以下の通り。

 SAP Cloud for Sales:定義したターゲットグループに、メール、FAX、電話、およびレターキャンペーンを登録、連絡先をマーケティング代理店に配布してターゲットグループメンバーに連絡したりキャンペーンレスポンスを追跡することが可能。マーケティングリードを登録して、キャンペーン、展示会、およびその他のマーケティング活動から発生するローデータを記録するリード・案件管理などの機能を提供。
 SAP Cloud for Social Engagement:ユーザーとの対話にもとづくサービスチケットの自動生成、優先度によるチケット管理や世界1.5億サイト、国内57万サイト対応のソーシャルメディア分析などソーシャルネットワークを通じた顧客対応管理を行う。
 SAP Cloud for Service:サービスチケットから新たな見積もりや販売注文を作成することで、顧客の問題解決を行う問い合わせ管理。キーワードから解決策を提供するナレッジ管理、問い合わせ受付開始から解決までの応答時間などを管理するSLA管理などの機能を提供。

 なお、オンプレミス型の基幹業務システム「SAP ERP」や顧客管理システム「SAP CRM」とのシームレスな連携が保証されている。

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