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2020年3月号 <事例研究>

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事例研究

BIGLOBE

多様化するサービス、複雑化する顧客の質問
オムニチャネルで挑む「導線」「回答」の最適化

多様な顧客層からさまざまな問い合わせを受ける大手ISPのBIGLOBEのコンタクトセンターでは、接続品質の安定を目的に、オムニチャネル戦略と自己解決率向上に取り組んでいる。同社ではコールリーズンを厳密に精査し、顧客の導線を最適化することで、安定したセンター運用を実現している。

 インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)の市場環境は変化が著しい。ダイヤルアップの時代からブロードバンド、光サービスへの変遷、デバイスもPCからスマートフォン、タブレットと多様化。顧客の受け皿となるコンタクトセンターは、経営戦略とリンクした形で強化と効率化が進んでいる業界だ。

 大手の一角、BIGLOBEは、CS推進部がコンタクトセンターを含めたサービスプロセスにおける業務ルールの制定や品質・生産性のチェック、VOCに基づく分析や品質改善をリードしている。

 コンタクトセンターで重視しているKPIは、維持できないとCSが著しく低下することから「応答率」と「待ち時間」を目標に設定。CS推進部の大野理俊部長は、「品質や顧客満足度を低下させることなく、いかにAHT(平均対応時間)を短縮するかなど、効率化が最大の課題」と説明する。そこで注力しているのが自己解決の推進とオムニチャネル化で、同推進部に「オムニチャネルグループ」を設置している。

 顧客からのコンタクトチャネルは電話が中心だ。しかし、営業時間が限られていることや、コールが集中して応答率が不安定になることを防ぐために、オムニチャネル化と自己解決を推進している。具体的には、2018年8月よりWebサイト上にAIチャットボットの「びっぷる」を設置。その構築に際してFAQを見直した。導入後もAIチャットボットとFAQの改善を継続している。

 AIチャットボットで解決しない問い合わせに関しては、有人チャットサポートとシームレスに連携しチャットオペレータが対応。有人チャットサポート対応の主なKPIは返信時間と解決率を設定。現在は、顧客からの最初のコンタクトに対しては10秒以内に回答するよう心掛けている。

 さらに課題視されたのが「チャットから電話へのエスカレーション案件」で、“たらい回し感”が生じるため、満足度が著しく低下する傾向があった。そこでオムニチャネルグループでは、電話窓口にエスカレーションしたコールリーズンを分析。結果、キャンペーンの適用時期や工事日の日程確認・変更、SIMの到着日やオプションの変更・解約など、本人確認が必要な問い合わせが6割を占めていることが判明した。そのため、解決率は50%程度にとどまっていた。そこで、本人確認するフローを有人チャットサポートの対応に組み込んでいる。

コンシューマ事業本部 CS推進部 部長 大野理俊氏(左) オムニチャネルG グループリーダー 土生香奈子氏(中) コンタクトセンターグループ グループリーダー 土井脇 寛 氏(右)

コンシューマ事業本部 CS推進部 部長 大野理俊氏(左) オムニチャネルG グループリーダー 土生香奈子氏(中) コンタクトセンターグループ グループリーダー 土井脇 寛 氏(右)

図 センター窓口一覧

図 センター窓口一覧

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Center Profile

センター

全国各地に多数の拠点を所有。新規会員受け付け部隊、事務手続きサポート部隊、テクニカルサポート部隊、有償サポート部隊の4つのチームそれぞれでプロフェッショナルが対応している。近年はチャットやチャットボットなど、テキスト・コミュニケーションにも取り組み、CSや生産性向上に成果をあげている。


2020年3月号 <DATA FILE by HDI-Japan>

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DATA FILE by HDI-Japan

問い合わせ窓口格付け調査──格安SIM業界

Webサポートの充実度は高評価も
電話窓口の接続品質は継続的課題

「格安スマホ」など、低価格でモバイル通信サービスを利用できる格安SIM。実店舗が少なく、Webや電話窓口がサポートのカナメだ。今回の調査では、Webサイトのセルフサポートの充実ぶりは高評価だったものの、電話窓口の接続品質が課題。これは前回調査でも指摘されており、改善は見られなかったようだ。

図 格安SIM業界格付け結果及び、2018年全業界平均との比較

図 格安SIM業界格付け結果及び、2018年全業界平均との比較

[実際に調査を行った窓口]
イオンリテール(イオンモバイル):イオンモバイルお客さまセンター、インターネットイニシアティブ(IIJmio(みおふぉん)):IIJサポートセンター、NTTコミュニケーションズ(OCNモバイルONE):お問い合わせ、オプテージ(mineo(マイネオ)):mineoサポートダイヤル、ソフトバンク(ワイモバイル):ワイモバイル カスタマーセンター、ビッグローブ(BIGLOBE SIM)、UQコミュニケーションズ(UQ mobile):お電話でのお申し込み・お問い合わせ、LINE モバイル(LINEモバイル):LINEモバイル カスタマーセンター、楽天モバイル(楽天モバイル):無料通話でのお問い合わせ

2020年3月号 <Focus/コールセンター>

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Focus

“声だけで真意を察するスキル”
『エスパー力』の鍛え方

「顧客が言葉にしないニーズ」を察するスキル。これを電話対応に求める記事が、SNSを賑わせた。「オペレータはエスパーじゃない」「時給で働く有期社員にどこまで求めるの?」といった論旨が多数を占めたが、実際、その“エスパー力”が必要なセンターもある。プロの視点と事例からその鍛え方を検証する。

 コールセンターのオペレータに求められる最も難易度の高いスキル。それが、状況察知力、いわゆる“察する力”だ。

 直接、顧客と対面しないコールセンターでは、表情から心情を察知することができない。もちろん、言葉や声音から、顧客が不満を感じているのか、喜んでいるのか程度は推察できるだろうが、問題は「言葉にしなかった用件やニーズ」を、どこまで察することができるのか、という点だ。

 図1は、2018年末、コールセンターに関する新聞記事で掲載された「顧客を怒らせた事例」をまとめたものだ。「店舗は何時まで開いてるの?」「17時まででございます」。一見、何の変哲もないこのやり取りが大クレームに発展した。この顧客の用件が「解約」で、印鑑を持参しなかったため手続きができず、「電話では聞かされていない」ということで騒動になったのだ。

図1 「察する力」に依存するリスク

図1 「察する力」に依存するリスク

※画像をクリックして拡大できます

 このやり取りにおいて、Twitter上では「エスパーじゃないんだから、営業時間聞かれただけの電話で察しなさい、ってのは酷」というつぶやきが多くの共感を受けた。確かに、この場合は「店舗の営業時間や場所に関する問い合わせには、用件を確認すること」というスクリプトやマニュアルを用意すれば事足りる。

 一方で、「相談」や、顧客の目的自体が定まっていないため「提案」を要する問い合わせには、この「エスパー力」はやはり不可欠だ。識者や事例(アメリカン・エキスプレス)の取り組みからそのポイントをまとめる。また、図2に洞察力・察知力を高める「6つの質問力」を掲載する。

図2 洞察力・察知力を磨く「6つの質問力」

図2 洞察力・察知力を磨く「6つの質問力」

(参考出典:応対品質研究所)
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2020年3月号 <Focus/ソリューション>

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Focus

電話を「減らす」「短くする」
効果を最大化するSMSの導入/設計

電話番号さえわかれば、テキストメッセージが送信できるSMS。その利便性の高さから、顧客対応の現場でも活用が進んでいる。とくに督促やアンケートの依頼などでは、回収率がメールの数倍になることもあるといい、導入が相次いでいる。活用ポイントを検証する。

 コールセンターの顧客対応を円滑にする新たなチャネルとして、SMS(ショートメッセージサービス)の活用が進んでいる。背景には、「スマートフォン(以下スマホ)の普及」と「SMS送信料の低下」がある。

 ミック経済研究所によると、2016年度の国内におけるSMS配信数は約2億通、利用法人数は約2800だったのに対し、2021年度には約27億通、2万法人まで拡大すると予測している。

 SMSは、スマホに特定のアプリをインストールしなくても受信でき、フィーチャーフォン(ガラケー)にも送信可能だ。メールアドレスとは異なり、携帯電話番号は変更する頻度が少ない。また、1台につき1番号しか割り当てられないことから、本人確認にもなる。メールは、多くのメルマガに埋もれて読まれないことが多い一方、SMSはスマホ画面にポップアップされる設定になっていることが多く認識率が高い。実際、ユーザーアンケートの回収率が3倍になることもあるという。文字数制限はあるものの、URLを送ってクリックを促すことで多くの情報を伝えることも可能だ。こうした多くの利点から、SMSを活用する企業が増えつつある。SMS活用事例をまとめた()。

表 SMS活用事例

表 SMS活用事例

(資料提供:ビーウィズ)
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2020年3月号 <インタビュー>

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新居 臨 氏

制度、ルール、環境、IT活用
“脱・大企業病”を実現する4つの要諦

コクヨ
働き方改革タスクフォース
タスクフォース長
新居 臨 氏

新しい挑戦を忌避し、「指示待ち族」が大半を占める“大企業病”。成熟度の高い日本企業の多くが罹患し、経済が停滞する一因ともなっている。老舗のオフィス家具、文具メーカーであるコクヨは、この病を脱するべく、「働き方改革タスクフォース」を結成。同チームを牽引する新居氏に全容を聞いた。

Profile

新居 臨 氏(Nozomu Arai)

コクヨ 働き方改革タスクフォース タスクフォース長

1975年兵庫県神戸市生まれ。建築構造やデザインに興味を持ち、広島大学工学部卒業後、1998年コクヨ株式会社に入社。インテリアデザイナー・プロジェクトマネージャー・ワークスタイルコンサルタント等、働く環境に関する多様な経験を経て現在に至る。

──コクヨは、文具だけでなくオフィスのレイアウト提案まで事業拡大し、企業の働き方改革の支援にも注力していますね。

新居 当社は1905年に創業して以来、創意工夫で商品やサービスの領域を広げて来ました。創業時から発展してきた紙製品や文具。それらの製造過程で得られた製本技術を応用して薄鋼板キャビネットを作り、オフィス家具物販メーカーとして業態を成長させました。現在は働くためのさまざまなツールの提供や環境の構築に加え、『働く』という行為そのものを支援するビジネスに領域を広げています。私自身も、20年前はオフィスのインテリアデザイナーとして入社しましたが、ワークスタイルに関するコンサルタント業務などを経験し、仕事の幅を広げてきました。現在は「働き方改革タスクフォース」という役割で、自社の経営課題を解決する手段としての『働き方改革』の在り方を検討・実践しています。

──「働き方を変える」支援とは、具体的にどのようなことですか。

新居 多くの企業にとって経営戦略は、事業戦略と運営戦略に大別されます。事業戦略とは、どの顧客層をターゲットにして、どのような体系で商品やサービスを訴求し事業を拡大するのかなどを考えていくことです。運営戦略は、その事業戦略を、どのような運営モデルで実現するのかということを考えます。日本のような成熟した社会において、昨今、よく聞く運営戦略の課題が「大企業病」です。社員が、「自分がチャレンジしなくても、会社が安定していれば一生食べていける」と考えてしまい、結果、上司の顔色を伺ってばかりの“指示待ち”状態になる。学校教育が浸透しているため、基本的には真面目で優秀なので、言われたことはきちんと実行しても、自発的に新しいことを求めたり、コンフリクトを恐れずに信念をもって取り組む挑戦心を欠いてしまう。そうした挑戦を支援する管理職もいない。こうした人材が多くなるのが、「大企業病」です。

(聞き手・石川 ふみ)
続きは本誌をご覧ください

2020年3月号 <IT企業に聞く!>

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石井 智宏 氏

石井 智宏 氏
代表取締役社長

<コーナー解説>
ITソリューションベンダーのキーマンに製品・販売戦略を聞きます。

モビルス

効果を高めるチャットボットの使い方
有人チャット対応の一部を“肩代わり”

企業PROFILE

所在地:東京都品川区西五反田3-11-6 サンウエスト山手ビル5階
設立:2011年9月
資本金:8億3973万5565円
URL:mobilus.co.jp/

2020年3月号 <ITの選び方&使い方>

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ITの選び方&使い方

<コーナー解説>
ITソリューションの導入に関し、背景や動機、選定要素と運用ポイントを聞く事例記事です。

アフラック生命保険

センター、代理店、提携金融機関の情報を統合
ワンストップ対応でCX向上を図る

 長時間の保留、転送、折り返し電話。これらは、オペレータ自身で解決できない問題によって発生する“マイナスの顧客体験”だ。こうした体験は、顧客のサービスに対する不満につながるだけでなく、たび重なった場合は企業に対する信頼まで損ねてしまいかねない。アフラック生命保険は、CRM基盤を刷新し社内の情報連携力を強化。ワンストップ・ソリューションの提供によるマイナスの顧客体験の予防に取り組んでいる。

今月のPOINTS!

システム概要
管轄部門・業務が異なる複数のコンタクトセンターの共通CRM基盤としてセールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce Service Cloud」を採用。すべての顧客対応プロセスをService Cloud上で完結するため、機能拡充や契約マスタをはじめとした基幹システムとの連携を順次進めている。

選び方のポイント
スクラッチ開発で作り込んだ既存システムで行ってきた業務を、標準機能の範囲で実現できることが決め手となった。このほか、導入実績も高く評価した。

使い方のポイント
業務効率を改善する施策として、「Service Cloudに業務を合わせる」方針に基づき、極力カスタマイズを施さずに構築した。運用開始後は、3段階で適用する業務範囲を拡大。代理店向けのコンタクトセンターに導入しているコミュニティプラットフォーム「Salesforce Community Cloud」とService Cloudとを順次連携し、同社の全顧客接点をカバーする統合CRM基盤として運用していく計画だ。

写真左から、オープンシステム第一部Salesforce開発課課長代理の古礒一樹氏、コンタクトセンター統括部コンタクトセンター業務課主任の鈴木麻由氏、同業務課課長の一杉健太郎氏

写真左から、オープンシステム第一部Salesforce開発課課長代理の古礒一樹氏、コンタクトセンター統括部コンタクトセンター業務課主任の鈴木麻由氏、同業務課課長の一杉健太郎氏

図 アフラック生命保険が目指すコミュニケーションプラットフォーム

図 アフラック生命保険が目指すコミュニケーションプラットフォーム

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2020年3月号 <カイゼンの軌跡>

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カイゼンの軌跡

<コーナー解説>
コールセンターの業務改善のビフォー・アフターを中心に施策をまとめます。

コロプラ

顧客の“温かみ”を全社に発信
デジタル/アナログの“全方位VOC”活動

今月のHints!

Hints

 メーカー企業の共通課題は、「開発陣にプレイヤー(顧客)の声を反映する仕組み」だ。コロプラは、カスタマーエクスペリエンスグループが主導した以下の2点の工夫により、VOC活動の活性化を図った。

(1)手紙の活用
ゲームのユーザーから届いた手紙を全社員が使う休憩スペースに展示。VOCを手に取って自由に閲覧できる環境を作った。

(2)VOCレポートで改善提案
意見や要望に対する具体的なアクションプランと期待できる効果を書き添え、改善の実行を支援した。

カスタマーエクスペリエンスグループ マネージャー 近藤雅弘氏

カスタマーエクスペリエンスグループ マネージャー 近藤雅弘氏

図 コロプラにおけるCXインフルエンス活動

図 コロプラにおけるCXインフルエンス活動

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2020年3月号 <キーパーソン>

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ポール・伊藤・リッチー 氏

クラウドシフトを全面的に加速する!
目標は2022年に席数を“3倍”

ジェネシス・ジャパン
代表取締役社長
ポール・伊藤・リッチー 氏

PROFILE

ポール・伊藤・リッチー 氏(Paul Ricci)

2017年、インタラクティブ・インテリジェンス買収に伴い、ジェネシスに入社。クラウド型コンタクトセンター・SaaSソリューション「Genesys Cloud(Genesys PureCloud)」の日本におけるローンチを主導したほか、直近では取締役執行役員 営業本部長を務めた。

2016年12月の経営統合以前、インタラクティブ・インテリジェンスの日本支社を率いていたポール・伊藤・リッチー氏が、今年1月、ジェネシス・ジャパンの新社長に就任した。日本市場を知り尽くしている新社長に、同社の現状と今後の戦略を聞いた。

──2019年のビジネス動向について教えてください。

リッチー グローバル、日本ともに2ケタ成長です。「Genesys Cloud」は昨年だけで450社以上が新規採用し、トータル2000社に迫る勢いです。最大規模は2万席のセンターもあります。同ソリューションは日本も順調で、累計1万1000席を超えました。同時に、オンプレミス・システムのお客様のサポートも合わせて強化しており、クラウドとのハイブリッド環境においても強みを発揮できる状況にあります。

──コンタクトセンター基盤のクラウド化は、AWSの「Amazon Connect」の出現以降、競争が激化している印象があります。

リッチー 市場活性化をもたらすためにも、健全な競合は歓迎です。Genesys Cloudの最大の強みは、世界中のお客様のニーズを機能に反映できる迅速性にあります。2019年だけで新機能を160追加し、細かい機能強化に至っては3000回を超えています。このスピードと柔軟性が大きな差別化要因となっています。

 むしろ、現状では他社クラウドサービスというより、既存のオンプレミス・システムからの移行が大きな壁となっています。いかに適切にナビゲート(提案)できるかが今後の成長を左右します。

──目立っているパートナーシップの強化もそのためのものですか。

リッチー 経営ビジョンでもある「エクスペリエンス・アズ・ア・サービス」を実現するには、クラウドはもちろん、AIやアナリティカル領域における機能強化が欠かせません。Google Cloudやマイクロソフトなど、大型のパートナーシップでそれを実現します。

 例えば、今後、マイクロソフトとの協業によって「Microsoft Azure」上でハイスペックな大規模センター向けシステムである「Genesys Engage」を配備し、すべてのチャネルを一元管理するオムニチャネル・カスタマーエクスペリエンス・ソリューションを構築できるようになります。

──日本市場における2020年の展開と、新社長としての意気込みは。

リッチー 日本のカスタマーサービスにおける最大の課題は、一般消費者が求めている品質が高くなり続け、企業がキャッチアップするのに苦労している点です。ジェネシスはクラウドとAIを組み合わせ、サービスの進化をお手伝いします。そのために、機能強化はもちろん、積極的なマーケティングを展開します。まず、Genesys Cloudの40%オフのスタートアップ・キャンペーンを展開中です。2022年にクラウドだけで現在の3倍となる3万席という目標達成に向けて、クラウドシフトを全面的に進めます。

2020年3月号 <連載/コラム>

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コラム

市界良好:第95回

VOC分析結果の活用とは

秋山紀郎

AfterCall~電話の後で:第95回

「会社の代表」の意味もある“CSR”
重要性増す電話対応の役割

品川宏暢/服部洋子

3 Minutes Lesson 毎日できるメンタル・ケア:第76回(最終回)

「誰かのために」新しいことを始めてみよう

奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第61回

マーケティングの「両輪」は「後輪」が重要

渡部弘毅


2020年3月号 <連載/マンガ>

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マンガ

マンガ

督促オペレータ奮闘記(86)

榎本まみ

マイク

著者のブログ(督促OLの回収4コマブログ)はこちら

2020年3月号 <連載/実践>

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実践

女性が活躍する職場を創る!「採用ブランディング」実践講座:第6回(最終回)

「イルカ型」で育てる5ステップ
女性管理職を増やすマネジメントとは?

寺島みちこ

女性が求めるリーダーシップとは、チームワークを重視した「コーチ型」である。コーチングの5ステップを取り入れマネジメントすることで離職を減らし、パフォーマンス、そして業績向上ももたらす。最終回である今回は、ありがちな「出世したがらない女性たち」の心理と対応のポイントも合わせてまとめる。


上司・部下・顧客の「価値観」がわかる! 性格診断『エニアグラム』活用術:第4回

「短所」は「長所」の裏返し!
個性を長所として伸ばしていこう

片桐あい

長所は短所にもなりうる。ストレスが溜まっていたり、TPOに配慮せずに行動した場合には、本人の個性が短所として悪目立ちしがちだ。タイプごとの特徴を知り、観察することは、メンバーのストレス度合いを把握し、トラブルを予防することにもつながる。また、自分とは異なるタイプの特徴のうち、取り入れやすいものもある。それを知り、自身の長所を増やしていくこともできる。


仕事への姿勢を変える!「面談力」の鍛え方:第2回

面談は「聞く」ことを優先しよう!
情報収集と分析力が成功のカギ

藤木 健

面談は、「聞く」ことが重要だ。聞くことで、オペレータの問題点を把握し、どう働きかければいいのかを特定できる。今回は、面談者に必要な情報収集と分析のポイントを解説する。まず、知識、技術、意識──仕事の3大要素のうち、どこに問題があるのかを判断したい。難しいのは意識の問題だが、なぜそうした考え方になっているのか、丁寧に聞き出すことが解決の糸口となる。


2020年3月号 <連載/戦略>

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戦略

コミュニケーションの価値を高める「カスタマーエクスペリエンス」の設計書:第9回

CXデザインに欠かせない
「顧客ID」のマネジメント(3)

大貫竜平

顧客IDの統合を進めた後、肝心の顧客接点であるコンタクトセンターのオムニチャネル化をどのように進めていくべきか──こうした悩みを抱える企業やセンター長は多いはずだ。単に「チャネルが存在する」状況に過ぎないマルチチャネルと、チャネルを問わず一貫した顧客体験を提供するオムニチャネルでは、必要な要素が異なる。オムニチャネル化の難しさと、設計のポイントを解説する。


2020年3月号 <サービスのプロに聞く>

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大迫 秀樹 さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

“売るだけ”が接客ではない
「生涯顧客」の作り方

REGAL TOKYO
大迫 秀樹 さん

Profile

紳士服の販売員の経験から、靴の専門店のコンシェルジュを志し、2004年に「ニッカ(現リーガルリテール)」に入社。リーガルシューズ数店舗で接客を経験し、2016年にフラッグシップショップである「REGAL TOKYO」に異動。

 大迫秀樹さんは、「靴のコンシュルジュ」だ。国内外のブランドがひしめきあう銀座にたたずむ「REGAL TOKYO」で働いている。この店舗は、リーガルシューズの中でも特別な位置づけのフラッグシップショップだ。既製品はもちろん、店舗限定のオリジナル商品、とくにオーダーメイド技術を取り入れた靴が販売されている。

 「今、履いている靴が履きづらい」という悩みに対して、大迫さんは“売るための接客”をしない。「紐の結び方ひとつで変わりますよ」とアドバイスをするだけで接客を終えることもある。「私にとって靴の販売は、お客様のお悩みを解決するためのひとつの手段に過ぎません」と大迫さんは言い切る。

 “靴”を通じて、顧客といかに向き合っているのか大迫さんに聞いた。

2020年3月号 <センター探訪>

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東京カスタマーセンター センター長 寅田 修氏(左)、アシスタントマネージャー 平井摩子氏(右)

東京カスタマーセンター センター長 寅田 修氏(左)、アシスタントマネージャー 平井摩子氏(右)

寺子屋ならぬ寅子屋の様子

寺子屋ならぬ寅子屋の様子

ジュピターテレコム

考え、交流する機会を設ける!
カスタマーサービスウィークの思わぬ成果

 オペレータのモチベーション持続は永遠の課題だ。コールセンターの仕事とは、1日中同じ内容のトークを反復し、ときに顧客からは理不尽なクレームを受け、孤独でチームワークを体感することは少ない。離職率が高く、慢性的な人手不足がセンター長の頭を悩ませる。

 ジュピターテレコム お客さまサポート本部 東京カスタマーセンター長の寅田 修氏とアシスタントマネージャーの平井摩子氏は、QCサークル活動を通してこうした現状の打開を目指し、オペレータのモチベーション向上に取り組んだ。

 まずはカスタマーサービスウィークという、「コールセンターに従事する人々の労に報いよう」という趣旨の米国の制度を取り入れた。1年の内の一週間、ドレスコードの緩和、他部署交流、表彰式を行う。

 この週は、同僚たちとの距離がグッと近くなる。オタク風のコスプレをしてくるチームや、ミニオンのコスプレをして通常業務に励む様子など、一風変わった光景が繰り広げられる一方、チームの結束を強める効果は大きい。「いつも近寄りがたいリーダーが個性的な格好をしている」と、親近感が湧き、仲間意識が強くなったという。

 また、他部署の見学や交流も大きな効果をもたらした。通常業務では客との対話に精一杯で、せいぜいSVの言動しか気にかけないが、「関連部署の業務を知って人脈を広げることで、より円滑な連携が可能になり、通常業務でも応用でき、キャリアを考える機会にもなった」とオペレータから声があがった。

 他にも、「KPIを学ぶ」などをテーマにしたセンター塾の「寅子屋」や高齢者について学ぶ「ジェロントロジー」も開講した。

 取り組み開始後、新人オペレータの半年以内離職率は30%以上も減少した。寅田氏は「ここでは電話対応ばかりではなく、ビジネスパーソンとしてのスキルを身につけられることをアピールしていきたい」と意気込んだ。

社員の家族も交えた交流会

社員の家族も交えた交流会

個性的なコスプレをする社員も

個性的なコスプレをする社員も

チームでミニオンのコスプレ

チームでミニオンのコスプレ


コールセンタージャパン 2020年3月号(2月20日発売)

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表紙

特 集 Special edition

“人のスキル”に依存しないCX
ナレッジマネジメントの成果

Part.1 <提言>
コールリーズン分析から「鍛え方」まで
“使われるFAQ”を作る4つの要諦

Part.2 <ケーススタディ>
『誰』が『何のために』使うのか
ナレッジ構築に不可欠なCXの検証

みずほ銀行/PGF生命/ベルトラ

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特集扉

第2特集 2nd Special edition

プラットフォーム市場に変化あり!?
コールセンター/CRM
ITソリューション総覧2020
(前編)

音声認識、ビジュアルIVR
クラウド/オムニチャネル背景に需要拡大

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第2特集扉

戦略を学ぶ Strategy

< インタビュー >

コクヨ
働き方改革タスクフォース
タスクフォース長
新居 臨 氏

制度、ルール、環境、IT活用
“脱・大企業病”を実現する4つの要諦

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新居 臨 氏

トレンドをつかむ Trend

< FOCUS-Solution >

電話を「減らす」「短くする」
効果を最大化するSMSの導入/設計

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< FOCUS-CallCenter >

“声だけで真意を察するスキル”
『エスパー力』の鍛え方

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< NEWS DIGEST/掲示板 >

三井住友銀行/ブライシス/三通テレコムサービス/オウケイウェイヴ/エス・アンド・アイ/LINE/ジェネシス・ジャパン/東京海上グループ/かんでんCSフォーラム/トランスコスモス

現場を知る Site

< 事例研究 >

BIGLOBE
多様化するサービス、複雑化する顧客の質問
オムニチャネルで挑む「導線」「回答」の最適化

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< カイゼンの軌跡 >

コロプラ
顧客の“温かみ”を全社に発信
デジタル/アナログの“全方位VOC”活動

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< サービスのプロに聞く >

REGAL TOKYO
大迫 秀樹 さん

“売るだけ”が接客ではない
「生涯顧客」の作り方

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< センター探訪 >

ジュピターテレコム
考え、交流する機会を設ける!
カスタマーサービスウィークの思わぬ成果

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ITを知る Information Technology

< ITの選び方&使い方 >

アフラック生命保険
センター、代理店、提携金融機関の情報を統合
ワンストップ対応でCX向上を図る

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< IT企業に聞く! >

モビルス
効果を高めるチャットボットの使い方
有人チャット対応の一部を“肩代わり”

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< キーパーソン >

ジェネシス・ジャパン
代表取締役社長
ポール・伊藤・リッチー 氏

クラウドシフトを全面的に加速する!
目標は2022年に席数を“3倍”

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< New Products >

アドバンスト・メディア/TACT/テリロジー

データを捉える Data

< DATA FILE by HDI-Japan >

問い合わせ窓口格付け調査
──格安SIM業界

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連 載 Serialization

< 実践 >

女性が活躍する職場を創る!
「採用ブランディング」実践講座:第6回(最終回)
寺島みちこ

上司・部下・顧客の「価値観」がわかる!
性格診断『エニアグラム』活用術:第4回
片桐あい

仕事への姿勢を変える!
「面談力」の鍛え方:第2回
藤木 健

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< 戦略 >

コミュニケーションの価値を高める
「カスタマーエクスペリエンス」の設計書:第9回
大貫竜平

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< コラム >

市界良好:第95回
秋山紀郎

AfterCall〜電話の後で:第95回
品川宏暢/服部洋子

3 Minutes Lesson
毎日できるメンタル・ケア:第76回(最終回)
奥 富美子

わたちゃんのかすたま〜えくすぺりえんす:第61回
渡部弘毅

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< マンガ >

督促オペレータ奮闘記(86)
榎本まみ

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編集部からのお知らせ

< Book Review >

実は、仕事で困ったことがありまして

実は、仕事で困ったことがありまして
〜人材育成のプロが教えるストレスフリーに働く「問題解決力」

寺下 薫 著

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[製品紹介②] Omnia LINK / アイブリット/ビーウィズ【更新】

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Omnia LINK

アイブリット/ビーウィズ
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対象ユーザー中小規模から大規模センターまで幅広い業種に対応
対象規模二十席~数千席
製品形態クラウド
価格情報個別見積り
製品概要ビーウィズが提供するトータルテレフォニーソリューション『Omnia LINK』。コンタクトセンターに必要な機能を完全装備したうえにAI機能を搭載した次世代型オールインワン・プラットフォームだ。コンタクトセンター/BPO事業者としての強みを活かし、完全自社開発することで現場ニーズに則した機能を強化している。SV向け現場力強化ツール「ウォッチオーバー」は、オペレータと顧客の対話をリアルタイムにテキスト化する。音声を聴き起こす一般的なモニタリングと異なり、視覚的に応対状況を把握できるビジュアルモニタリング機能を提供。高額な投資が必要なAI機能を従量課金制でリーズナブルに利用できる。
 

日本のコールセンターに必要な機能が
すべて搭載されたAI-PBX「Omnia LINK」

Omnia LINK

アイブリット・ビーウィズ

 Omnia LINK(オムニアリンク)は、Google Cloud Platform™を基盤としたトータルテレフォニーソリューション。電話の受発信・全通話録音・IVR・コールフローのGUI作成機能だけではなく、対話のリアルタイムテキスト化や、FAQ自動表示などの最新機能を提供している。

音声認識と音声合成が標準装備

 一般的に音声認識システム導入の際には、PBXとは別に音声認識製品を購入し、インテグレーションする必要がある。

 Omnia LINKは、基本のPBXの機能に音声認識機能を標準装備している。そのため、音声認識導入に関する初期費用およびインテグレーション費用は不要。しかも1分あたり5円の従量課金となっている。またオペレータや窓口単位で使用可否の設定ができる。

 さらに、音声合成機能が新規搭載されており、IVRの音源や緊急ガイダンスなどをテキスト入力で作成し、即時反映させることが可能だ。

現場で活用できる音声認識活用支援ツール

 Omnia LINKにはBPO事業者のビーウィズの運営ノウハウが生かされている。「watchover(ウォッチオーバー)」は、運営状況すべてに関するマネジメントツールだ。シートマップ(座席表)機能を標準装備しており、稼働状況を視覚的に確認することができる(図1)。音声認識を活用した場合、顧客との対話テキストによるリアルタイムでの「ビジュアルモニタリング」が可能となり、SVは複数名のオペレータの対応を同時に確認できるのも大きな特徴だ。

図1 「watchover」座席ベースでブース全体を視覚的に把握することが可能

図1 「watchover」座席ベースでブース全体を視覚的に把握することが可能

 さらにはキーワードアラート機能で、要注意応対に即座に気づくことができる。該当の対応が発生したらSVはすぐに音声モニタリングに切り替え、会話の最初からテキスト読み、対話の全体把握を行うことで、スムーズな上席対応ができる。SVとオペレータ間のみで使用するチャットメッセージでもフォローが可能だ。どの機能もビーウィズの現場SVと開発者の意見交換を通して、現場で本当に活用されるものになっている。

 オペレータ支援機能「seekassist(シークアシスト)」は、リアルタイム音声認識を活用したFAQ自動表示ツール。顧客との対話中にAI処理で、関連するFAQ候補を自動表示させる(図2)。オペレータは、顧客と対話をするだけで、必要な情報を確認することができる。このようにオペレータの知識をサポートすることで、オペレータ自身の心理的安心感に繋がることと同時に、応対品質の向上や顧客満足の向上にも一役買っている。

図2 「seekassist」対話中にFAQが自動表示されるため1コールあたりの処理時間削減が期待できる

図2 「seekassist」対話中にFAQが自動表示されるため1コールあたりの処理時間削減が期待できる

お問い合わせ先

ビーウィズ株式会社
Omnia LINK営業部
TEL:0120-722-782
URL:https://omnialink.jp/

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[製品紹介] sAI Phone / サイシード

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sAI Phone

サイシード
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対象ユーザーIP電話を利用しているコールセンター
対象規模5ブース以上
製品形態SaaS
価格情報初期費用:200万円
月額費用:30万円~(1500h~)通話時間による従量課金
製品概要「sAI Phone」はオペレータがキーボードの入力なしで、FAQ検索と後処理ができる音声認識システムだ。特徴としては以下の3つが挙げられる。
1.次世代のFAQ検索システム「sAI Search」と連携し、シームレスにFAQ検索が可能――テキストから関連するFAQとタグがサジェストされ、オペレータは提示されるタグを直感的に選択するだけで目的のFAQに辿り着く。
2.後処理もドラッグのみで完結――企業の後処理フォーマットを事前に設定し、各項目ではテキストをドラッグするだけでほぼ後処理が完結する。
3.システム連携なしにブラウザからすぐに利用可能――IP電話を利用していれば、CRMやCTIとの連携なしにすぐにブラウザからの利用ができる。
 
  • 製品紹介

FAQ検索から後処理までクリックだけで完結!
開発不要の音声認識システム

sAI Phone(サイフォン)

サイシード

システム連携なしで導入 音声認識システム「sAI Phone」

 「弊社は音声認識の分野では後発の企業です。したがって、既存の音声認識システムの導入ハードルや実務的に使いにくいところを徹底的に排除していこうと考えました。」とサイシード CEO 中村 陽二 氏は語る。

 自社開発のAIを使ったFAQシステムやチャットボットを提供している同社が、新たに音声認識システムの提供をはじめた。「sAI Phone」の特徴は次の2点に集約される。

・コンタクトセンター運営側が、システム連携なしに簡単に利用できる

・オペレータは、問い合わせ対応の一連のオペレーションでFAQ検索から後処理までクリックだけで完結

 音声認識は手段であり、目的ではない。重要なのは、音声をテキスト化したあとにオペレータに適切なFAQを提示し、後処理の手間を削減することである(図1)。

図1 音声をテキスト化し、関連するFAQをオペレータに提示

図1 音声をテキスト化し、関連するFAQをオペレータに提示

 中村氏は続ける。「まずは音声認識システムをオペレーションに組み込んで、効果を検証すべきなのに、既存のサービスはサーバー構築やシステムの連携が必要で、それだけで少なくとも数百万円〜数千万円の開発費用と時間がかかってしまいます。sAI Phoneは、ブラウザからアクセスするだけで、ブース数に関係なく即日利用することができます(IP電話の利用を前提)」。

 初期費用200万円、月額費用も従量課金で30万円からという料金体系も魅力的なので、音声認識の導入に躊躇していた企業にとっては有力な選択肢になりそうだ。

次世代FAQシステムと連携 新たな検索ロジックで高機能化

 サイシードでは、「sAI Search」という次世代のFAQシステムを開発しており、最初からsAI Phoneとシームレスに連携されている。そして、このsAI Searchがサイシードの技術の肝だと言う。

 同社CTOの西田 圭嗣 氏は、「従来の検索システムは、ユーザーが入力した結果の一覧を提示し、結果から絞り込むのはユーザーに任せていました。しかし、“自分が何を検索すればよいのか”をうまく言語化できないユーザーが予想以上に多いことがわかりました。sAI Searchは、そのような“モヤモヤしている頭の中をシステム側が当てに行く”という検索思想で開発しています」と説明する。

 ユーザーはシステムから提示される関連タグを直感的に選択するだけで、目的のFAQに辿り着くことができる(図2)。検索の仕組みは、1990年代後半から20年あまりほとんど進化がないといえるが、sAI Searchの検索ロジックは日本初で、恐らく世界でも例がないと考えられる。

図2 ユーザーが選択したタグに対して、関連タグを提示

図2 ユーザーが選択したタグに対して、関連タグを提示

 今後の開発ロードマップとして、sAI Phoneはクラウドサービスという利点を活かして、クライアントの声を参考に絶え間ないUI・UXの改善を地道に続けていく。

 結局オペレータにとっての使いやすさが、対応品質向上と効率化につながるため“他社よりもちょっと使いやすい”を積み重ねていく。現在は、そのPoCに共同で取り組むパートナー企業を募集している。

お問い合わせ先

株式会社サイシード
AI事業部
TEL:03-6871-8691
URL:https://saichat.jp/saiphone/

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[製品紹介] チャットボット無料診断サービス / モビルス

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チャットボット無料診断サービス

モビルス
詳細を見る
対象ユーザーチャットボット導入済みの企業(新規導入のご相談も可)
対象規模企業規模・業種問わず
製品形態チャットボットの簡易診断および個別面談
価格情報無料
製品概要無料でチャットボットの簡易診断を行うコンサルティングサービスです。ヒアリングシートのご回答に基づいて、チャットボットの改善につながるご面談を行います。ここ最近、うまく成果が出せず、サービス停止になることもあるチャットボットですが、一方で成果を出しているチャットボットも多くあります。実は、チャットボットと一口にいっても、AI型・シナリオ型・ハイブリッド型、オペレータ連携の有無、パッケージ型やカスタマイズ型など、多様なチャットボットがあります。導入の目的に応じて、最適なチャットボットを構築し、適切な役割を担わせることで、業務の効率化、呼量の削減、顧客満足度の向上が期待できます。実際のモビルスのお客さま成功事例のご紹介なども可能ですので、お気軽にご相談ください。
 
  • 製品紹介

2020年、チャットボットを見直しませんか?

チャットボット無料診断サービス

モビルス

石井 智宏 氏

モビルス株式会社
石井 智宏 氏

 顧客サポートの現場でもすっかり身近になったチャットボット。しかし、うまく成果が出ていないという声もよく聞かれる。

 結論からいえば、チャットボットで優れた成果は出せる。成功のカギは、明確な目的とKPIの設定だ。その上で、チャットボットの適切な対応範囲の設定、丁寧なAIの学習、ユーザー導線や応答シナリオの最適化、効果的なオペレータ連携などのサービス設計を行い、公開後はKPIのモニタリングと改善のPDCAを回していく。

急増する、チャットボットの見直し

 ここ最近、成果の出ないチャットボットがサービス停止になるケースが出てきている。しかし、顧客サポートの現場でますます人手不足が深刻化する中で、チャットボットを完全に諦めるケースは少ない。

 そこで急増しているのが、チャットボットの再構築やリプレイス検討だ。ただし、ここで気をつけてほしいことがある。こういった場合によく検討されるAIやチャットボットの乗り換えだけでは、必ずしも問題は解決しないということだ。

 2016年に始まるチャットボットブームは、ディープラーニングによってAIが飛躍的に進化し、社会的に大きな注目を浴びたところに始まっている。しかし、にあるようにAIの発展度合いは分野ごとに大きく異なる。囲碁や顔認識の分野では人を超えた一方で、チャットボットを支える対話分野のAIは未だ発展途上だ。

図 領域ごとに大きく異なるAI技術の進歩度合い

図 領域ごとに大きく異なるAI技術の進歩度合い

 対話型AIも世界中で開発が進められ、研究レベルでは大きな進化の予兆も見せている。ただ、オペレータに代わって自然に対話し、顧客を満足させるようなチャットボットの実現は当分先になりそうだ。

 AIは国内外の一流のエンジニアたちが競い合って開発しているため、その性能が拮抗してきている面もある。どこかに突出して優れたAIがあるはずだと期待して探すよりも、じっくりと手許のAIの学習を進める方が正解というケースも多い。

AIの学習には専門家のノウハウが必要

 現時点では、AI学習の大半は、人の手で行われている。顧客からの想定質問やFAQを精査し、言い換え表現や類義語を作成してAIに学習させていく方式だ。サービスの公開後には、顧客から想定外の内容や言い回しの質問が入ってくる。その対話ログとユーザーアンケート結果から、さらにAIの追加学習を進めていくことで成果が出てくる。

 このような学習には独自のノウハウが必要で、AIのデータサイエンティストに頼ることも多く、モビルスでも専門のカスタマーサクセスチームがサポートする。

 ただ、お客さまの中には社内でAIの学習を行い、ノウハウを蓄積したいというニーズもある。そこでモビルスでは、専門家でなくても日々のPDCAベースのAI学習を効率よく進めることのできるチャットボット学習支援システム「mobiConsole(モビコンソール)」を提供している。

チャットボットやAIの導入が目的化すると失敗する

 「チャットボットで成果が出ない」という場合、まずはその原因を突き止める必要がある。AIの回答精度の低さなのか、利用率の低さなのか、はたまた一定の効果はあるものの費用に見合わないのか、原因は様々あるはずだ。実は、チャットボットの導入や見直しのご相談では、そもそも「チャットボットやAIを導入すること」自体が目的になっていることも多い。

 まずは、チャットボットでどんな成果を出したいのか、その目的から考えたい。目的が明確になれば、チャットボットにどんな問い合わせや要望に対応させるかが見えてくる。その上で、その成果を測るためのKPIが定まる。ここでは、電話・チャット・メール・Web(FAQなど)と、サポートチャネル全体の分析を行い、問い合わせのどの部分を電話に、どの部分をチャットボットに任せるかを明確にできると理想的だ。

 AIの選定や学習は重要だが、AI=チャットボットではない。AIは顧客からの質問の意図を推定するのに役に立つ、チャットボットのひとつの要素と捉えるべきだ。例えば、AIが組み込まれていなくても、よくある質問トップ5を選択肢として表示し、顧客のニーズに応じて分岐するシナリオ型のチャットボットはとても有効だ。また、サービス申込などのよくある手続きをフローに沿って自動で受け付けるチャットボットも強力な武器になる。AIやチャットボット自体の導入を目的化してしまうと、このような成果につながるチャットボットはまず思いつかない。

特化型チャットボットやオペレータ連携の有効性とは

スマホ画面

 ここで、具体的なイメージをつかむために、一例として宅配業務で役立つチャットボットを検討してみよう。コールリーズン分析から、「再配達依頼の電話が全体の10%と多く、大きなオペレータ負荷やあふれ呼の原因になっており、顧客の不満やクレームにもつながっている」との結論が出たとする。そこで、LINE上で再配達を自動で受け付ける特化型チャットボットを導入すると、業務効率化と顧客の利便性向上が実現できる。

 また、チャットボットと有人対応とを組み合わせるオペレータ連携も効果的だ。FAQが1,000件ある場合、すべてをAIに学習させ、教師データをメンテナンスし続けていくのは大変だ。仮に、FAQの上位100件で顧客からの質問の80%をカバーできる場合には、チャットボットにはこの100件のみを学習させておく。その他の質問や問い合わせにはオペレータが対応することで、全体の業務効率を格段に高めることができる。

チャットボットで成果を出すためのコンサルティングサービス

 チャットボットの活用の幅はますます広がっている。しかし、どのようなチャットボットが成果を出せるのかを見極めるのは難しい。そこで、モビルスでは、チャット導入の初期診断から、チャットボットの構築、KPIモニタリングの運用支援まで、経験豊富な専門チームによるコンサルティングサービスも提供している。顧客サポートの現場で本当に役立つチャットボットを広めることに、これからも尽力していきたい。

お問い合わせ先

モビルス株式会社
セールス
TEL:03-6417-9523
URL:https://mobilus.co.jp

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オウケイウェイヴ、新型コロナ拡大を受け官公庁など対象にFAQサービスの無償提供開始

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 国内初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴ(東京都港区、松田 元社長)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同感染症に関する情報提供を行う官公庁、自治体、その他の公的機関を対象に、「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」を2020年5月末までの期間限定で無償提供を開始した。

 「OKBIZ.-」を用いることで、新型コロナウイルス感染症についての予防や医療機関の情報などの「よくある質問(FAQ)」を作成・公開でき、地域住民、旅行者ら一般人やスタッフ間の素早い情報共有を可能にする。また、一般人からの相談を受け付けるWebフォームを作成し、スタッフ間で個別の相談内容を共有しながら対応することができる。
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